【闘病】タバコは20年前に止めたのに… まさかステージ4の「肺がん」になるとは
早期発見の大切さを知ってほしい
編集部: 肺がんを意識していない人に一言お願いします。 小林さん: 早期発見がとても大事なので、検査は絶対受けてほしいです。早く見つかったら治せる病気ですのでそのことを意識していただきたいですね。 編集部: 医療従事者に望むことはありますか? 小林さん: 本当に感謝しかありません。医療従事者のみなさまの日々の努力が患者さんを救ってくれています。今後のますますの研究結果を楽しみにしております。 編集部: 最後に、読者に向けてのメッセージをお願いします。 小林さん: 当時、病気がわかってからは家族のこと、子どものこと、友人のこと、たくさんの想いがあふれ毎日泣いていました。「まさか自分ががんになるとは……」とも思いました。しかし病気と向き合い、たくさんの方の支えで前を向くことができ、標準治療へ進むことができて、今があります。ステージIVでも諦めなくてもよいかもしれない時代が目の前まで来ています。早期発見はとても大事だと思います。「自分はがんとは無関係だ」と思わずに、早めの検査、食事の改善、生活の見直しなど、今できることを意識して日々過ごしてほしいと思います。同病のみなさまが良い方向に向かうよう祈っています。
編集部まとめ
小林さんへの取材を通して、「早期発見」の大切さを感じました。仕事、家事、子育て、介護など、目の前にやるべきことがあると、つい自分の体は後回しにしてしまいがちです。ですが、手遅れになってからでは後悔してもしきれないでしょう。どんなに忙しくても、定期的に人間ドックや健康診断を受けることを念頭に置いて過ごしていきたいと思います。 なお、Medical DOCでは病気の認知拡大や定期検診の重要性を伝えるため、闘病者の方の声を募集しております。皆さまからのご応募お待ちしております。
体験者プロフィール:
小林 栄樹 さん 1973年生まれ、兵庫県尼崎市在住。妻、子ども2人の4人家族。診断時は串かつ屋を経営。2021年4月に肺がん(肺腺がんステージIV)が発覚し、その後、多発肺内転移、リンパ節転移、多発骨転移が見られ、手術は難しいとのことで2021年7月より、抗がん剤治療(アリムタ+シスプラチン)を行い、その後分子標的薬に変更し、2023年9月、担当の医師より「寛解している」と告げられた。
記事監修医師:
木下 康平 先生(医師) 防衛医科大学校卒業。聖マリアンナ医科大学病院呼吸器内科にて専門研修、自衛隊病院にて呼吸器内科・一般内科診療に従事。日本内科学会認定医、日本呼吸器学会専門医。 ※先生は記事を監修した医師であり、闘病者の担当医ではありません。