【闘病】タバコは20年前に止めたのに… まさかステージ4の「肺がん」になるとは
肺がんだと分かったときは、家族や仕事のことを想って感情が入り乱れた
編集部: 病気が判明したときの心境について教えてください。 小林さん: まず家族のことが心配でした。うちにはまだ小さな子どもたち(当時4歳と1歳)がいましたし、病気への知識もなかったため、すぐに亡くなってしまうものだと恐怖しかなかったのを覚えています。自分でお店を経営していたこともあり、さまざまな感情が入り乱れていたと思います。 編集部: 発症後、生活にどのような変化がありましたか? 小林さん: 食事の改善から始めました。妻に、無添加の食材で食事を作ってもらったり、朝は野菜ジュースを飲んだりと、今まで無頓着だった食事を改善しました。水も水道水ではなく、天然水などに変えて飲むようにし、体もなるべく温めるようにしました。また、一生懸命治療を考えていただいている先生の言葉を理解できるように、肺がんに関する本を読むなど勉強しました。治療を理解して、前向きに取り組んできたと思います。あとは、家族との時間を増やせるように仕事の時間帯を変更しました。 編集部: 病気に向き合う上で心の支えになっているものを教えてください。 小林さん: もちろん家族と仲間です。子どもたちの成長を見続けたいという想いが一番大きいです。 編集部: もし昔の自分に声をかけられたら、どんな助言をしますか? 小林さん: すでに20年前に止めていましたが、タバコを吸うのを止めるように言いたいです。あとは食を意識するようにと言いたいです。独身時代は毎日仕事が遅くなり、何も考えず毎日コンビニのお弁当や冷凍食品、手軽に食べられる菓子パンなどを食べていたので……。早く人間ドックなどの検査を受けるようにとも言いたいです。ほかにも言いたいことがたくさんありますが、このくらいに(笑)。 編集部: 現在の体調や生活などの様子について教えてください。 小林さん: 特に薬の副作用もなく、体調はとても良く元気に過ごしており、仕事も今まで同様にこなしています。現在は分子標的薬の「ロズリートレク」を朝食後に2カプセルと、カルシウムを補う「デノタスチュアブル」を夕食後に2錠服用しています。