立民・野田佳彦代表「驚いた」石破首相の所信表明構成にダメだし「だから私は…」代表質問で皮肉
石破茂首相の所信表明演説に対する各党の代表質問が2日午後、衆院本会議で始まった。 トップバッターの立憲民主党の野田佳彦代表は、首相が約30分の代表質問中、政治改革について触れたのが最終盤のわずかな部分だったことに言及し、「政治とカネ」への反省や今後に向けた決意に言及するのが「本来の組み立てではなかったか」と、冒頭から「ダメだし」した。 「所信表明演説に対する率直な感想から話したい。(テーマの)組み立てに驚きました」と語り始めた野田氏は、「いきなり外交から始まり、内政の重要課題に移り、いつ政治改革のお話をされるかと待っておりましたが、後半の後半、とってつけたように最後に触れられた」と指摘。安保政策の論客で知られる石破首相の政治姿勢を念頭に「外交を最初に持ってくるあたり、石破総理らしいと、平時ならむしろ評価する」としながらも「先般の総選挙の後、少数与党に陥った結果を真摯(しんし)に受け止め、政治とカネの問題がいちばん重要な課題だったことや、国民は厳しい審判を下したのだから、深い反省のもと、これから政治をどうただし政治への信頼をどう取り戻すのか、ここから始めるのが本来の組み立てではなかったのかと、私は思う」と指摘した。 「私は『信なくば立たず(政治は国民の信頼なくして成り立たないの意)』という状況がいつまでも続くのは、日本に大きなマイナスと思う」とした上で、「政治資金規正法の抜本的改革は年内にも実現をしないといけない」と述べ、岸田政権で改正されたものの内容が不十分すぎると批判を浴び続ける同改正法の再改正を急ぐべきと指摘した。 その上で「だからこそ、私の代表質問は、政治改革から入っていきたいと考えます」と、政治改革への言及がおざなりだった石破首相を皮肉るように、質問を始めた。