ドジャース・大谷翔平は五回、特大の46号ソロを放った（AP）

【ロサンゼルス8日（日本時間9日）＝山田結軌】米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手（30）がガーディアンズ戦に「1番・DH」で出場し、五回に2021年の自己最多に並ぶ46号ソロを放ち「46本塁打、46盗塁」に到達。右翼ポール後方の壁に設置された、球団のワールドシリーズ初制覇年を記す「1955」のプレートを直撃する吉兆アーチとなった。4打数2安打1打点で101打点と162安打に伸ばし、ともに自己最多を更新。試合は4―0で勝ち、ナ・リーグ西地区制覇へのマジックナンバーを13に減らした。 世界一を予期するかのような吉兆アーチを架けた。最高気温が40度に達した灼熱のドジャースタジアム。大谷は五回、今季11勝の右腕バイビーが投じた真ん中高めのチェンジアップを捉え、自己最多に並ぶ46号ソロを右翼ポール際に運んだ。 2試合ぶりに放った飛距離137メートルの特大アーチは、ドジャースタジアム5階席の下の壁に設置された球団のワールドシリーズ初制覇年を記す「B1955」のプレートを直撃。ファウルか、フェアか－。球場全体が打球の行方を見つめた。 「どうかな？と思いましたけど、（フェアゾーンに）残ってくれたのはよかったです」 数字の前の『B』は、ドジャースがニューヨークのブルックリン（Brooklyn）に本拠地を置いていた当時のロゴを意味する。歴史を後世に残すために2012年の球場改修で設置されていた。 7日の試合では同じ方向に飛んだ打球がファウルとなったが、この日はVTRでの検証後に本塁打が確定。ダイヤモンドを1周して三塁側ベンチに戻っていた大谷は、座ったまま両手を突き上げて喜んだ。既に決めている46盗塁と合わせ、シーズン52本塁打、52盗塁ペース。中前打で出塁した三回はけん制で刺されたが、前人未到の「50本塁打、50盗塁」へ着実に近づいている。 46本塁打はナ・リーグ2位のオズナ（ブレーブス）に9本差をつけて独走。メジャー通算217本塁打を放った韓国出身の秋信守（チュ・シンス、レンジャーズなど）が持つアジア出身選手の最多本塁打記録まで1に迫った。さらに101打点でリーグトップに並び、安打数も162に伸ばしてともに自己最多を更新。ただ、個人記録には目もくれない。 「チームが変わったので、今年は自分の数字を気にする余裕があまりない。（記録は）最後に振り返ればいい」