犬山紙子が子育てで“本当になくなってほしい”と思う親の対応とは 「謙遜じゃなくて、ただの悪口だと思うんです」
■自分の人生を自分らしく生きていく「自己統制感」を持ってほしい ――今後、娘さんにはどんなふうに生きていってもらいたいと思いますか? 評論家の荻上チキさんがおっしゃっていた、自分の身の回りのことなどが自分でコントロールできている、他人にコントロールされるのではなく、自分で選ぶことができるという手応えがある、「自己統制感覚」を持ってほしいという思いはありますね。私自身、やりたいと思っていた仕事をやろうと頑張って努力し始めたあたりから、自分の人生を生きている感覚が出てきました。ジェンダーにかかわらず、自分はこれがやりたいと思うことをやって、自分の人生を生きてほしいです。 そのときに親として助けられるところはもちろん助けるけれど、彼女を信用して見守っていくことしかできないんだろうな、と思います。そこで娘に対して、こうなるべきとか、私がこうなりたかったから娘にそれをやらせるなど、娘を通して自己実現をしないことが大切ですよね。そのためにも、自分とは違う人間であるということを念頭に置いて見守れたらなと思っています。 (構成/渡邉朋子) ◯犬山紙子/1981年生まれ、大阪府出身。イラストエッセイスト、コラムニストとして活動しながらテレビやラジオに出演するなど、マルチに活躍。2018年には児童虐待防止のボランティアチーム「#こどものいのちはこどものもの」を発足。2024年10月には『女の子に生まれたこと、後悔してほしくないから』を出版。小学2年生、7歳の女子のママ。
渡邉朋子