EUとスイス、金融市場規制に関する協議再開-2017年以来
(ブルームバーグ): スイスと欧州連合(EU)は4日、2017年以降中断していた金融市場規制に関する協議をスイスのベルンで再開した。
協議後に発表された共同声明によると、スイスの連邦財務省国際局(SIF)と欧州委員会の金融安定・金融サービス・資本市場同盟総局(FISMA)の代表団は、国境を越えて活動する企業への規制枠組みなどについて協議を再開した。スイスの金融規制がEU域内の水準を満たしているという「同等性」の承認についても、協議したという。
スイスとEUの協議は、17年にスイスがEUとのより広範な協定の交渉を打ち切り、EUが域内でのスイスの株取引を無期限で禁止したことなどを受け、中断していた。
4日の協議では、いわゆる「大きすぎてつぶせない」銀行に対する規制や銀行資本規制「バーゼル3」の実施、証券決済サイクルの短縮の可能性などについても話し合われた。
金融規制に関する対話の再開は、スイスとEUが今年後半に経済、政治、移民などに関する新たな広範囲の枠組み協定の交渉を目指す中で実現した。
原題:Switzerland and EU Resume Talks on Financial Market Regulation(抜粋)
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Paula Doenecke