「子どもより親の方が一喜一憂…」小学校受験“不合格”で、悲しみ落ち込む母親がとった行動とは?
(3)ランドセルを買いに行く
不合格がわかった次の日、家族みんなで、次男のランドセルを買いに行きました。いわゆる「ラン活」というものは一切していなかったので、「お気に入りのランドセルが見つかるのか?」と少し不安だったのですが、そんな心配はどこへやら、ステキなランドセルに出会うことができました。前日の夜、ひとしきり泣いた後に、夫婦で遅くまでネット上を探しまわった甲斐がありました。 お気に入りのランドセルを購入できたことで、前を向く大きなきっかけになったと思います。少し恥ずかしそうに、でも嬉しそうな顔でランドセルを背負う次男を見て、私も嬉しい気持ちになれました。次に向けて実際に行動することで、心も前向きになれたんだと思います。
私の心をいちばん軽くしてくれたのは、次男でした
たくさん泣いて、話を聞いてもらって、ランドセルを買いに行って。悲しかった私の心はだいぶ軽くなりましたが、まだたまに、ふとザワつくこともありました。「なんでダメだったんだろう、もっと私が頑張ればよかったのか……」と落ち込む私の気持ちを、本当に軽くしてくれたのは、他の誰でもない、次男本人でした。 地元の公立小学校に通うことになった次男は、毎日とても楽しそうに学校に通っています。お友達と笑い合いながら登校する姿、放課後には公園で遊んでふざけ合う姿を見ると、「次男にはこの学校が合っていたんだな」と心から思えるようになりました。楽しそうな次男の姿を見ることで、知らず知らずのうちに、私の中の悲しみも消えていったように思います。
結局、悲しみはいつ乗り越えられるのか?
私の場合、すっかり乗り越えられたのは、半年~1年後くらいだったように思います。それまでは、入学式の日・初登校の日など、悲しみ……というよりは複雑な気持ちになりました。長男と次男が別々の方向に登校していく姿を見ては、正直モヤモヤしたこともあります。 ですが、それも時間が解決してくれます。少なくとも、この記事を書いている今は、もう悲しくなることは一切ありません。長男と次男、それぞれに合った小学校に通えてよかったと、心から思えるようになりました。 小学校受験の不合格は、親にとって悲しく、受け入れ難いものです。親も全力でサポートしたのだから、落ち込んで当然だと私は思います。すぐに心を切り替えるのも難しいでしょう。 ですが、いつか必ず「今の学校でよかった」と、心から思える日がきます。それまでは少し辛いこともありますが、私の「不合格体験談」が、心を軽くするきっかけのひとつになれば幸いです。