〔米株式〕NYダウ最高値、1508ドル高=トランプ氏政策に好感(6日)☆差替
【ニューヨーク時事】6日のニューヨーク株式相場は、米大統領選で当選確実となった共和党のトランプ前大統領の政策が好感されて幅広い銘柄で買いが膨らみ、大幅続伸した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比1508.05ドル高の4万3729.93ドルと、史上最高値を更新して終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数も544.30ポイント高の1万8983.47で引け、最高値を塗り替えた。 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比5億4013万株増の14億3269万株。 実業家イーロン・マスク氏率いる電気自動車(EV)大手テスラは14%超高と急伸し、相場をけん引。トランプ氏がマスク氏を政権要職で起用する意向であることが買い材料となった。規制緩和などへの期待からゴールドマン・サックスを含む金融株も積極的に買われた。ダウ平均を大きく押し上げ、上げ幅は今年最大を記録した。 今後の相場を巡っては、トランプ氏が目指す大型減税の恒久化などの政策が景気浮揚につながるとの見方がある中、相場の一段高を期待する声が強い。一方、輸入品への一律10~20%の追加関税導入がインフレ再燃を招くとの懸念もくすぶっており、「相場の重荷になる」(市場参加者)との警戒感もある。 ビットコインのドル建て相場は一時、1単位当たり7万6000ドル台に上昇し、最高値を付けた。トランプ氏が暗号資産(仮想通貨)業界に好意的な姿勢を示していることが背景にある。 ダウ構成銘柄は多くが値を上げた。JPモルガン・チェースは11.5%高、キャタピラーは8.7%高、スリーエムは5.9%高。ボーイングが2.5%安、一律関税で商品価格が上昇するとの見方が嫌気されたナイキが3.4%安、コカ・コーラが2.6%安だった。