【別府競輪・FⅡ】感謝しかない」選手生活35年の礒田義則がラスト開催に笑顔で敢闘宣言
<17日・別府競輪・前検> 「ここまで頑張れたのは皆さんのおかげ。感謝しかないですよ」。今シリーズで35年の選手生活にピリオドを打つ礒田義則が、いつものように笑顔で競輪場へ現れた。思い出のレースを聞かれると、たった一度しかなかった地元熊本での優勝を挙げた。「何年前かどころか、誰が先行してくれたのかさえ覚えてないけど、先輩の藤本博之(53期)さんにしこたま仕事をさせておいて、自分が3番手から内を抜け出しちゃった。あの時は、うれしかったけど気まずかった」と恥ずかしそうに振り返った。 63期勢は今期スタート時点で9人が現役だったが、4月に出口眞浩が引退。「今期いっぱいで自分と中塚記生、西田(潤)さんも終わりだから、あと少し(5人)だけになっちゃうね」としょんぼり。聞いていた報道陣も寂しげにすると、雰囲気を察知して「最後までしっかりとハンドル投げをやっちゃいますよ~」と両手をグッと伸ばして場を和ませつつ、ラスト開催の敢闘を宣言していた。