「日経平均10万円、ラーメン一杯2,000円」の時代がやってくる カリスマ投資家が推奨する“今から買っても遅くない”「日本のGAFAM」銘柄
今からでも恩恵を受けることができる「日本のGAFAM」銘柄
(1)まずは防衛費大幅増額が業績追い風となっている国策銘柄「三菱重工業(7011・プライム)」です。先に挙げた「高知名度」、「好業績」、「高流動性」にも合致します。 (2)次に日本のお家芸「ゲーム」の筆頭銘柄「任天堂(7974・プライム)」です。新ゲーム機に関する発表の有無も注目度アップにつながっており、長期投資家のサウジ政府系ファン「パブリック・インベストメント・ファンド」も任天堂の発行済株式の8.58%を保有しています(昨年9月末現在)。 (3)コングロマリット(企業集合体)としての総合力や株主還元が評価され、米著名投資家ウォーレンバフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハザウェイも約9%保有している総合商社「三菱商事(8058・プライム)」も加えたい銘柄です。総合商社については同株だけでなく5大商社がほぼ同様の評価を受けています。 (4)そして東京市場随一の時価総額を誇る「トヨタ自動車(7203・プライム)」も外すことができません。豊田自動織機やダイハツ工業などグループ企業の認証不正問題が表面化したものの同株への悪影響は限定的でした。 (5)もうひとつ取り上げたいのは、メガバンクの「三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306・プライム)」です。大手銀行株については、日銀が金融政策の正常化に踏み出すことがほぼ明らかとなる中で、金利上昇によって運用メリットが生じると目されています 。 米株では「GAFAM」にエヌビディア、テスラを加えた7銘柄が「マグニフィセント・セブン(7人の侍)」と呼び注目されています。さらに、「日本の7人の侍株」とするならば、最近の日経平均の上昇に大きく貢献した半導体関連株を加えることになります。 半導体製造装置の世界的企業「東京エレクトロン(8035・プライム)」を筆頭としてSCREENホールディングス、ディスコ、アドバンテストなども同様です。さらに車載半導体好調で存在感を増している「ルネサスエレクトロニクス(6723・プライム)」も「7人の侍」の一翼を担う銘柄でしょう。同社は実に19年ぶりに復配を発表したばかりです。 インフレ進行は物価高という負の側面だけではありません。一方では、「余りある資産を手にする好機」とも言えるのです。 【日本のGAFAM株】 ・三菱重工業(7011・プライム) ・任天堂(7974・プライム) ・三菱商事(8058・プライム) ・トヨタ自動車(7203・プライム) ・三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306・プライム) 【日本の「7人の侍」株】*上に2銘柄加える マグニフィセントとは「壮大な」、「見事な」、「素晴らしい」などの意味を持つ単語。 マグニフィセント・セブンという名前は、1954年公開の日本映画「7人の侍」(黒澤明監督作品)のリメイク作品で、1960年に米で公開された西部劇映画「マグニフィセント・セブン」(邦題「荒野の7人」)が由来となっています。 ・東京エレクトロン(8035・プライム) ・ルネサスエレクトロニクス(6723・プライム) 天海源一郎(てんかい・げんいちろう) 株式評論家/個人投資家。1968年、大阪市生まれ。関西大卒業後、ラジオたんぱ(現・ラジオNIKKEI)入社。東証記者クラブ記者、ディレクターなどを歴任し、2004年独立。「夕刊フジ」に長期連載、動画サイト「松井証券マネーサテライト」レギュラー出演。メルマガ「天海のつぶやき」発行、著書多数。 デイリー新潮編集部
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