中国の粗鋼生産、10月は前月比+6.2% 5カ月ぶり増加
[北京 15日 ロイター] - 中国国家統計局が15日発表した10月の粗鋼生産は前月比6.2%増の8188万トンと、5カ月ぶりに増加に転じた。政府の一連の景気対策を受けた需要拡大や市場心理の改善が背景。 9月の粗鋼生産は7707万トンだった。10月の粗鋼生産は前年同月比では2.9%増。 ロイターの算出によると、10月の1日当たりの平均生産量は264万トン。前月は257万トン、前年同月は255万トンだった。 アナリストは政府の景気対策を受けて需要と生産マージンが改善したと指摘している。 不動産調査会社チャイナ・インデックス・アカデミーの調査によると、10月の国慶節に伴う大型連休中の住宅販売(1日当たりの平均、床面積ベース)は、前年の国慶節期間との比較で23%急増。 国家統計局の10月の製造業購買担当者景気指数(PMI)も景況拡大と縮小の分かれ目となる50を6カ月ぶりに上回った。 また10月の鉄鋼輸出は1118万トンと9年ぶりの高水準となった。 1─10月の粗鋼生産は前年同期比3%減の8億5073万トン。 アナリストによると、11月の粗鋼生産は季節要因で減少する見通し。 昨年の粗鋼生産は10億1900万トンから10億2900万トンに上方修正された。