迷走台風で長期化した雨、各地冠水と鉄道は大幅な乱れ…岐阜県大垣市の“浸水なし想定区域”を襲った「内水氾濫」とは?
浸水なし想定区域で被害「内水氾濫」とは?
今回、最も浸水被害が深刻だった大垣市では、ハザードマップの想定しない区域でも冠水が発生。大垣市によると、この冠水は「内水氾濫」というものになるといいます。 「内水氾濫」とは、小さな河川や、道の側溝などの排水機能が追いつかず氾濫し、下水道やマンホールから水が溢れ出す現象。大垣市のハザードマップは、大きな河川の氾濫を想定しており、「内水氾濫」の想定区域を記していません。 大垣市の担当者によると、「内水氾濫」は道の側溝のすべてで発生する可能性があることから、ハザードマップに記すことは不可能だといいます。 さらに内水氾濫には、「標高は関係ない」という特徴が。実際、今回氾濫したエリアは、標高7メートル以上の場所でした。近くの側溝から氾濫するとなると、同じような高さの所から水があふれることになるので、いかに標高が高くても、関係ないといいます。 東海エリアに大きな被害を与えた台風10号。大垣市内ではハザードマップにはない至る所で冠水が確認されており、床上床下浸水なども確認されているといいます。