気象台、職員の目視観測終了 「快晴」「薄曇」なくなる
東京と大阪以外の全国の気象台で、職員が空を見て天気を判別する「目視観測」が26日に終了した。気象レーダーや衛星を活用して自動化するが、判別の難しい「快晴」や「薄曇」「虹」などの観測項目がなくなる。気象庁の担当者は「技術が進展し、自動で十分に観測できるようになった。ばらつきがある人と比べ、均質なデータが得られるメリットがある」としている。 気象庁によると、目視観測は明治時代から続く。全国の気象台で約3時間ごとに観測してきたが、2019年以降、順次縮小し、残っていた11カ所のうち札幌や仙台、名古屋など9カ所で26日に終えた。東京と大阪は人材育成や技術継承の観点から続ける。