西武・岡田雅利が有終の美 現役最後の打席で涙の二塁打 ナインと握手して11年間のプロ野球生活に幕
(パ・リーグ、西武-ロッテ、19回戦、14日、ベルーナD)有終の美を飾った。今季限りで現役を退く西武・岡田雅利捕手(35)が引退試合として行われた試合に2番・捕手で先発し、プロ最後の打席となった一回に左翼線二塁打を放った。 【写真】球団事務所で引退会見に臨んだ西武・岡田 「11年の野球生活、ライオンズには感謝しかない。膝のけがでなかなか活躍できなくなったことは心残りだけど、今はすっきりしている」 試合前に行われた会見ではすがすがしい表情でそう語った岡田。一回1死から自身の名前がアナウンスされると、人目をはばからず涙を流しながら打席に向かった。 カウント0-2からロッテ・小島の高めの直球を捉えた打球は左翼線を抜く二塁打に。次打者の右飛では全速力で三塁を目指しタッチアップを成功させ、スタンドを盛り上げた。二回の守備に就いた後に交代を告げられるとスタンドに一礼し、ダッグアウト前に並んだナインと握手して現役生活に幕を下ろした。スタンドでは夫人と3人の子供がその姿を見守った。 大阪桐蔭高から社会人野球の大阪ガスを経て、2014年ドラフト6位で入団。この日までの通算成績は325試合の出場で打率・217、6本塁打、40打点。近年はひざの故障に悩まされ2度に渡って膝の手術を受け、1軍の出場は22年が最後となっていた。 今後については「野球に関わりたいが、そこは球団の方次第。僕自身、そこは分からない」と語った。