タンス預金の「3000万円」、死後に子どもが気付かないと大変なことに!? 存在だけでも知らせておくべき理由とは
タンス預金に気が付かないままだったら
子どもたちがタンス預金に気づいて自主的に手続きするのならともかく、タンス預金に気付かず、税務調査で発覚した場合は加算税の負担がより大きくなります。税務調査においてタンス預金の探索は定番です。さらに3000万円もの現金となると、税務署もその存在に目星を付けて調査に来ていると考えられるので、すぐに見つかるでしょう。
タンス預金で子どもを困らせないための対策
子どもにタンス預金の存在を知らせることで解決します。知らせ方として、以下の方法が考えられます。 ●生前に話す ●財産目録の作成 ●遺言書の作成 まずは自分が生きているうちに、子どもにタンス預金の存在を話しておきます。特に置き場所については明確に教えましょう。 ただ、隠しておきたいのであれば無理をして生前に話す必要はありません。自分の所有財産を一覧に記した財産目録や遺言書を作成し、死亡後に家族が見られる状態にしておけば大丈夫です。家族に発見してもらうことが大切ですから、銀行の貸金庫や信託銀行の遺言信託サービス、弁護士に預けるなどしておくとより安心でしょう。
まとめ
多額のタンス預金を隠したまま亡くなってしまうと、子どもが見つけることができずに相続手続きが進んでしまいます。後からタンス預金を発見した場合には、また相続手続きをしなければならず、大きな手間をかけることになります。 また、相続税申告が絡む場合には追徴課税も発生します。ただでさえ相続手続きは大きな手間がかかります。子どもを困らせることのないよう、死亡前にタンス預金の存在を伝えられるよう、対策を打ちましょう。 出典 国税庁 相続税 執筆者:佐々木咲 2級FP技能士
ファイナンシャルフィールド編集部