皇室も利用のJR畝傍駅駅舎、初のライトアップへ 非公開の貴賓室も見学に
昭和15年の皇紀2600年に建てられ、皇室も利用されたJR桜井線・畝傍駅(奈良県橿原市)の駅舎が、7日から初めてライトアップされる。一時は解体の懸念もあった駅舎について、市は民間活用を計画していることなどから市民の関心も高まっており、ライトアップを通じて憩いの場としての利用も期待される。 【写真でみる】大和八木駅前のライトアップ 市や橿原商工会議所などの実行委員会が計画。社寺風建築の木造屋根の軒下部分に、金色や銀色の約4500個のLEDが取り付けられ、来年1月31日まで点灯される。 冬のライトアップは例年、約500メートル北の近鉄・大和八木駅前で行われているが、市民や事業者から畝傍駅と一体化して盛り上げたいとの声が上がり、JR西日本と協議して実現することになった。 畝傍駅前では7日午前10時から青空マルシェも予定され、地元や同市の姉妹都市・宮崎市などの特産品販売、音楽イベントが行われる。普段は非公開の貴賓室も見学できる。橿原商工会議所担当者は「日中はマルシェで買い物、夜はライトアップされた駅舎の雰囲気を楽しんでほしい」と話す。 大和八木駅前のライトアップも同期間行われ、17万個のLEDで幻想的に照らし出す。マルシェなどの問い合わせは同商工会議所(0744・28・4400)。