「学力テスト」小学生対象と思って甘く見たら誤答…それで考えたこと
文部科学省が7月29日、全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を公表した。中学生の国語力は、著しく低下しているという。「テストに臨む」時と、「サラサラっと読む」時とでは、使う脳の部分が違っているような気がする。そう感じているRKB毎日放送の神戸金史解説委員長は、7月30日に出演したRKBラジオ『田畑竜介GrooooowUp』で、ネットでの”すれ違い炎上”を例に考えてみた。 ■全国学力テストに挑戦 朝刊はオリンピック一色。「今日はオリンピックの話をしよう」と思ってスタジオに来たら、番組ディレクターから「学力テストの成績がだいぶ落ちているみたいです。紙面に問題も出ているから、挑戦してみませんか」と言われました。中学校の国語の正答率が前年度より11.7ポイント低い58.4%で、現在の出題形式に変わってからは過去最低、ということです。読売新聞は「SNSや動画視聴などを行う時間が長いほど、正答率が低くなる傾向が全教科で見られた」と書いていました。 ディレクターから「SNSの影響もあるんですかね?」と言われましたが、X(旧ツイッター)などでも書くことは増えている気もするので、「さてどうだろう?」と疑問に思っています。読売新聞は「中学校の国語では、1日あたりのSNSや動画視聴などが『30分未満』と答えた生徒の正答率は63.9%だったが、『4時間以上』の生徒は51.6%で、12.3ポイントの差が開いた」と書いています。まあ、4時間も動画を見ていたら、本は読まないし勉強しないですよね。 中学の問題が出ていたので、やってみたらさすがに2問とも正解でした。でも、実際に学力テストの問題を見たら、自分の中でちょっと”違う感じ”があったんです。いつもと「使う頭の部分」が違うような気がしました。「物事をきちんと論理的に考えなければ」と、仕切り直しをするような感覚があったんですよ。「サラっと読んでしまう癖」、確かにSNSの時代は増えているんじゃないか、という気がしました。
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