「文春砲くらったヒロイン」「ひねくれてる」…橋本環奈や広瀬すずなど“NHKの朝ドラ主演女優”がフルボッコにされるのはなぜか? 過剰に叩かれてしまう、その背景
朝ドラ「おむすび」(NHK総合)の舞台が福岡県糸島市から兵庫県神戸市に変わり、物語は「主人公が栄養士を目指す」という言わば“本題”に入った感があります。 【画像】広瀬すずが「いい人すぎる」と評価した、仲良し俳優 同作は第1週から、ゆったりとした物語やギャルの描写などに否定的な声があがり、毎朝SNSに「#反省会」のコメントが飛び交うなど不穏なムードでスタート。 さらに週刊誌が主演・橋本環奈さんのパワハラ疑惑を報じ、すぐに他のメディアが便乗するような形で批判記事を量産するなど苦しい状況が続いています。
これらの記事にSNSで賛否の声があがったものの、橋本さんをフォローする声も多かったからか徐々に沈静化。それでも「朝ドラの主演はここまで叩かれやすいのか」と思わされる流れでした。 ■「過去の発言」を蒸し返された広瀬すず 今週、同じように批判を受けたのが朝ドラ「なつぞら」主演の経歴を持つ広瀬すずさん。 自身のラジオ番組にゲスト出演した仲野太賀さんに「ずっといい人だよね。それで逆に嫌いになりそうな。いい人過ぎるというか」などとコメントしたことが批判的に報じられました。これによって広瀬さんは自身のインスタグラムで釈明する事態に追い込まれたのです。
朝ドラ主演女優といえば、9月まで放送されていた「虎に翼」の伊藤沙莉さんもこのところ批判記事が続いていました。その内容は「伊藤沙莉が出演するCMの内容にイラつく」「芸人の兄・伊藤俊介が松本人志を擁護したことで妹・伊藤沙莉がとばっちりを受けた」というもの。 どちらも伊藤さんに非はないものであるにもかかわらず批判記事が報じられていることに驚かされました。 なぜ、朝ドラ主演女優には明らかに過剰な批判記事が多く、そしてそれは放送終了後のいつまで続くのでしょうか。単に「人気がある」「PV狙い」だけではない背景を掘り下げていきます。
■“人生が変わる”ほどの地位と名誉 現在、朝ドラはテレビに限らず「エンタメの中で最も影響力があるコンテンツ」と言っていいでしょう。 それを裏付けているのがメディア記事の多さ。ストーリー、登場人物のセリフ、伏線や小ネタなどの放送内容に加えて、ネット上の反応、「あさイチ」での“朝ドラ受け”、次回予告、視聴率の速報など、各メディアがさまざまな切り口から多数の記事を連日ネット上にアップしています。 これは朝ドラがそれだけPVを狙えるコンテンツであることの証し。各メディアが「いかに切り口を作って記事を増やすか」を考えている様子がうかがえます。