小池知事定例会見6月9日(全文1)東京五輪選手村、宿泊施設のアイデアを募集
東京都の小池百合子知事が9日午後2時から都庁で定例会見を行った。 【中継録画】小池百合子都知事が9日午後2時から定例会見
選手村の宿泊施設について
読売新聞:今月幹事社の読売新聞の〓シンジョウ 00:00:02〓です。よろしくお願いします。まず知事のほうからお願いします。 小池:本日もいくつか、4本ですね、冒頭で発言させていただきます。そのあとご質問をお受けすることとなります。まず東京2020大会の日本、選手村関係でお知らせといいましょうか、ご相談がございます。実は東京大会を最大限持続可能性に配慮した大会とすると。これはアジェンダ2020の中でも、いかにして会場、そして大会そのものが持続可能性であるべきかということは大変大きなテーマになっているというのがまず1点。 そういう中でご承知のように都市鉱山から作るメダルということで、これまでも皆さま方にご協力を賜りました。それによりまして3万6000個を超える携帯などの小型電子機器をボックスに3万7000個を超えます携帯電話など、小型電子機器をボックスに投入していただきまして、私も毎日帰り際に、どう? といって具合を確かめていたりいたしております。 そこでもう1つが、実はこれ、結構額が張ります、東京大会の中心となります選手村についてでございます。これは選手村の宿泊施設というのは都が施行いたします市街地再開発事業としてご承知のように臨海部におきまして民間の事業者が整備をする、その住宅棟を一時借用するということで、大会、アスリートの方々がそこの選手村でお過ごしになるということでございます。ということで民間事業者が整備中の住宅等を一時借用して活用するということになっております。で、これは基本的に立候補ガイドの時点、2013年の時点からのコンセプトでございます。 で、そこでこの住宅1戸1戸あるわけですけれども、それを構造躯体という、事業者が造る建物の中のその状態まで整備をした住宅棟に大会時の内装を付加いたします。その大会期間中、オリンピック・パラリンピックの正味で言うと4週間あまりということになると思いますけれども、そこで選手村として使ったその内装ですね、例えばユニットバスとか、それからエアコンとか、こういったものを再びスケルトンの状態に戻した上で事業者が新築住宅として仕上げて分譲を行うということなんです。お分かりでしょうか。 ということで4週間足らずの間に使うユニットバス、トイレ、それから、ここですね、フローリング等々、実際に事業者が売る際は、最近はお住まいになる方の、大理石風呂がいいとか、いろいろと好みもあるわけでございまして、よって大会に使うときのユニットバスなどは外すという話になってくるんです。で、その数たるや3900戸分ございまして、そしてユニットバスにせよなんにせよ、4週間でも5週間でも1年でも、実際には造ったあとは実際に使われるまで1年ぐらいは十分かかるかと思います。そのあと急に全部の作業が行われるとも思いませんけれども。そうするとその期間のためだけのものではありますけれども、それは中古という話になってしまうわけでございます。 ということで今、そのことをじゃあ、これはどうしますかと。3900戸のユニットバスをどういうふうな活用をするのか、エアコンをどう活用するのか、今いろいろと都のほうでも考えております。都の施設などたくさんそれはございますので、そういったところで活用していく。3Rということをずっと私、申し上げているわけで、ですから4週間のために使ったものをそのまま捨てるわけにもいかないどころか、もっといかせるだろうということを皆さんからご意見というか、こういう、なんと言うんでしょうかね、アイデアですね、それを募ってみたいというものでございます。 で、いろんなアイデア出しているんですけれども、例えば壁なども大会期間中は選手ごとの部屋などにしますので壁が設けられるわけですけれども、その壁を撤去するということになりますと、ベルリンの壁、もう最後サインして売られたりしましたね。これは1つのアイデアではありますけれども、私はせっかくこれに、結構なお金掛かるんですね、内装3900戸分というのは。数百億掛かりますよ。それをそのあとただ廃棄するなどということは、それこそ持続可能ではないと、3Rの精神ではないというふうに思います。ですから皆さんから、都民の皆さん、国民の皆さんから、ぜひこの選手村で使われた機器の活用ということで、ぜひアイデアをお寄せいただきたいと、このように思います。 結構これは額が張る話なので、ぜひ皆さんのご協力をいただいて、そして有効に活用していきたいと思います。で、ただ一方で中身的にはユニットバス等々などではありますけれども、いろんな生かし方があるので、とにかくアイデアをよろしくお願いしたいと思います。 当初、立候補ファイルの時点においては、これは一種の仮設ということになる。仮設の仕分けになるわけで、当初、仮設組織委員会ということでありましたけれども、これを都のほうでという形で変わっていった経緯がございます。ということで、2013年のころのアイデアがずっとそのあとも尾を引いて、というかそれが下敷きになっているので、そこで私はなんとかこれを知恵で解決していきたいというふうに思っております。都民の皆さま方のさまざまなアイデア、プロの方もたくさんいらっしゃると思うんですね、こういった形で生かしていくデベロッパーの方とか。そういうことで、ぜひご協力をお願いしたいということでございます。 で、今日からメールなどで9月末までの約3カ月間、ご意見は募集をしたいと思っております。これなども、1つ1つの大会を成功に向けて進めていくための1ステップでありますけど、結構、大きなステップなので、皆さま方にご紹介するとともに、アイデアを募らせていただきたいと存じます。これがまず第1点でございます。