出典：PayPay

PayPayの新しいミニアプリ「PayPayおまかせ運用」は、”超”初心者向けの資産形成サービスだ。 運用できる投資信託は、たったの2銘柄。毎日500円といった少額投資にも対応しており、NISAも利用できる。 極限までに手間や選択肢を省いたこのサービスと、そこで運用できる2商品についてレビューする。 とにかくストレスフリーに、”超”初心者向けとなっているのが特徴だ。 PayPay証券は10月2日、新しい資産形成サービス「PayPayおまかせ運用」の提供を開始した。これはキャッシュレス決済サービス「PayPay」内のミニアプリで、PayPay証券が厳選した少数精鋭の投資信託へ、サクッと積立投資ができる仕様になっている。 なにしろ、運用できる投資信託は、たったの2銘柄。もちろん、どちらも初心者向けの低リスク商品だ。保有ポイントでの積み立てが可能で、毎日500円といった少額投資にも対応。当然、NISAも利用できる。 ちなみに、このサービスは名前からして、ロボアドバイザーの印象を受けるが、そうではない。極力手間や選択肢を省いてあるものの、最終的な判断はあくまでユーザーに委ねられている。 本記事では、この「PayPayおまかせ運用」というサービスと、そこで運用できる2商品についてレビューしていこう。

”貯蓄から投資へ”の重要な橋渡し役

まずは、PayPayにおける「PayPayおまかせ運用」の立ち位置について。 PayPayではすでに、ミニアプリとして「PayPayポイント運用」と「PayPay資産運用」を提供している。それら既存ミニアプリの中間に位置し、橋渡し的存在となるのが、今回登場した「PayPayおまかせ運用」だ。 各サービスの違いを比較すると、次のようになる。 ミニアプリ名　　 ポイント運用 おまかせ運用　 資産運用　　　　　 アイコン 証券口座開設 不要 必要 必要 NISA対応 なし あり あり 支払い方法 PayPayポイントのみ PayPayマネー PayPayポイント PayPay銀行 クレジット PayPayマネー PayPayポイント PayPay銀行 クレジット 対象ユーザー 興味・関心層 "超"初心者 初心者・中級者 銘柄（コース）数 8コース 2銘柄 480銘柄（コース）以上 上記の比較表からもわかるように、まず既存の「PayPayポイント運用」は、まさに”貯蓄から投資へ”のエントリーサービスだ。だが、基本的に利用できるのは、PayPayポイントだけ。なので、投資の疑似体験を行っているに過ぎない。 もうひとつ既存の「PayPay資産運用」は、初心者でもわかりやすいUIを実装した本格サービス。だが、480以上の銘柄が揃っているため、初心者にはそれなり以上のハードルの高さを感じさせるところも否めない。 今回、新たにローンチされた「PayPayおまかせ運用」は、これら2つの既存ミニアプリの間に横たわる深い溝を埋めている。「ポイント運用」で物足りなくなったら「おまかせ運用」へ、そこで実際の投資に慣れたら「資産運用」となるのだろう。