静かなだけがコンフォートじゃない ブリヂストン、レグノ新モデルを発表
ブリヂストンの基盤技術「エンライトン」とは?
2023年12月12日、ブリヂストンは乗用車用プレミアムタイヤ「REGNO GR-X III(レグノ・ジーアール・クロススリー)」を2024年2月から発売すると発表した。発売に先駆けて2024年1月23日、メディアに向けて発表会が行われた。 【写真】進化を止めないプレミアムコンフォートタイヤの老舗「レグノGR-X III」発表会のようすをもっとみる (22枚) 2023年で中期事業計画を終えたブリヂストンは、2024年に新たな中期事業計画を開始した。その第一弾として発表されたのが、今回の「レグノGR-X III」だ。 「レグノ」は1981年に最初のモデルである「GR-01」が登場以来、乗り心地や静粛性を重視したプレミアムコンフォートタイヤとしてブリヂストンでは歴代のモデルを手がけてきた。 今回のGR-X IIIでは、ブリヂストンの新たなタイヤ開発基盤技術である「ENLITEN(エンライトン)」を採用して、レグノを新たな次元へ進化させたという。 「エンライトン」とはブリヂストンによる造語だ。ブリヂストンでは、タイヤに求められる性能を、乗り心地/静粛性/ハンドリング性/ウエット性能/低燃費性能/耐摩耗性/軽量/資源循環性の8項目にカテゴライズし、それぞれの項目で最良のものを目指す。 これらの性能を向上させた上で、商品によってより求められる性能をさらに向上させる。いわば、究極のカスタマイズが「エンライトン」なのだ。 では、レグノGR-X IIIでは、どの性能を向上させたのかといえば、まず求められたのがレグノのいちばんのセールスポイントである「静粛性」。次に「ハンドリング性」。そして「資源循環性」「軽量」「低燃費性能」が求められた。 そのため、新構造や新形状の採用、新トップゴムの採用、そして新トレッドパターンの採用などにより、空間品質においては振動入力を低減し音を吸収。 走行性能においては応答性の良いハンドリングやグリップの向上を達成。そしてサステナビリティに置いては低燃費や再生資源・再生可能資源の活用などを達成している。 社内テストではあるが、従来品のGR-X IIと比べて荒れたアスファルト舗装路では12%、スムーズなアスファルト舗装路では8%、ノイズを低減している。また、レーンチェンジ時の収束性も向上し、ウエットブレーキ比率も13%低減している。