mixi2も登場「2025年」SNS勢力図はどうなる? 生成AI「Grok」と共にスーパーアプリ目指す「X」
他にイーロン・マスク氏による仕様変更で注目されたのは、ブロックした相手もポストを見られる「ブロック貫通」や「いいね非表示」だ。ブロック貫通についてXは、「透明性の向上」を理由としている。ブロックした相手に関する有害な情報や個人情報を隠れて共有できなくなる。「いいね非表示」とは、他のユーザーの「いいね」が見えなくなるということ。プロフィールにあった「いいね」欄は本人のみ、ポストに対する「いいね」は投稿主のみが見られる。これは、気兼ねなくいいねできるようになり、交流が活発化することを狙ったものだ。
CEOリンダ・ヤッカリーノ氏はテレビ東京の独占インタビューにおいて、「Xは動画中心のプラットフォームに進化する」と答えている。テキスト中心のプラットフォームから、YouTubeやTikTokが築いた動画プラットフォームへ参戦していく意向だ。意外な方向転換にも思えるが、イーロン・マスク氏がTwitter買収時に目指すと話していた「スーパーアプリ」への一歩だとすると納得がいく。今後、開発を進めている生成AI「Grok」とともに、決済機能も有するスーパーアプリへと歩みを進めるのだろう。
■Xの代替候補はユーザー数が多い「Threads」か Metaが2023年7月にリリースした「Threads」は、新機能を続々とリリースし、ユーザー数の拡大を続けている。マーク・ザッカーバーグCEOは12月16日(現地時間)、MAU(月間アクティブユーザー数)が3億人、DAU(日間アクティブユーザー数)は1億人を超えたと発表している。 Threads開始当初は、「汚いInstagram」と呼ばれるなど、映え重視のInstagramとの比較が多かった。現在も、「おすすめ」を見ているとネガティブな投稿が多く見られる。
とはいえ、ユーザー層はInstagramとほぼ同じで女性の割合が多いため、Xでは見られない女性の本音や交流が行われるなど、特色が出てきた。 2024年7月には「Threads1周年」を記念してアイコンがパーティハットをかぶれる機能を期間限定でローンチしたり、年末に年越しそばを無料で1杯提供するリアルイベント「年越しそばをすすれっず by Threads」を開催するなど、ポジティブなプラットフォーム作りを目指している印象がある。