ChatGPTでこんなにも仕事がはかどる!4つの活用術
「AIに任せれば全部OK!」ではない
使い勝手のいいChatGPTですが、一番気をつけないといけないことは、ハルシネーション(事実に基づいていない情報を提示してくること)が起きることです。 たとえば、ウェブで検索する感覚でわからないことを聞くと、瞬時に「それらしい答え」の文章を生成してくれますが、中にはあからさまな誤情報が並んでいることも。 また、文書作成で活用する場合、意図や目的にそった文章が完璧に生成されることは、期待しないほうがいいです。 自分で書いたほうが早いこともあるので、基礎知識のキャッチアップや叩き台として活用しましょう。 また、ChatGPTを英語学習に活用するのはとても効果的だと感じましたが、自分の場合は習慣にはできませんでした。 たとえChatGPTが便利であっても、最終的には自力で学習を継続する必要があります。いまの段階では、ChatGPTからユーザーに働きかけることはありませんから(それでもいまだに、オンライン英会話の前後にはChatGPTを活用しています)。 ▼英会話にChatGPTを使う具体的な方法をチェック!
AIと仕事の未来予想図
生成AIが私たちの生活や仕事に大きな影響を与えていると感じることは、まだ少ないかもしれません。 しかし、ますます技術が進歩し、使っていく人が増えていけば、AIを使いこなすことが当たり前の社会になるでしょう。 馬車が自動車に変わったように、ガラケーがスマホになっていったように、AIも社会に大きなインパクトを与えていくはずです。 ただ、どのような世界に変化するかは意見が分かれるところ。「仕事がなくなる」という人もいれば「仕事がなくなるのではなくて仕事の内容が変わる」という人もいます。 ▼ビル・ゲイツはポジティブな側面を評価 『ChatGPTは神か悪魔か』(宝島新書)では、落合陽一さん、山口周さん、野口悠紀雄さん、井上智洋さん、深津貴之さん、和田秀樹さん、池田清彦さんの見解がまとめられています。 その中で、仕事の変化については深津貴之さんの考察が印象的でした。営業職は完全にAIには代替されないと論じつつ、大きな変化を予測しています。 B to B(企業間取引)では、人と人の信頼関係が重視されます。AIは人間の接待はできないので、そういう現場での営業努力というのは今のところ人間にしかできない仕事です。 しかし、B to Bの営業も部分的には置き換わっていくでしょう。たとえば、製造会社が部品を必要とした際、それを提供する部品会社と自動的にマッチングするAIサービスの導入が進められています。恋愛相手や結婚相手を探すマッチングアプリのようなもので、価格と目的が合った商品をAIが探してくれるのです。これが自動化できるのであれば、各企業の営業同士が会って商談しなくても、より効率的かつ確実に取引できることになります。 (『ChatGPTは神か悪魔か』より) AIに代替されにくい職種だとしても、仕事の内容は大きく変わる可能性があります。 一方、人間でなければできないことは何でしょうか。山口周さんは、以下のように述べています。 当たり前の正解、つまり「中央値の戦略」でChatGPTと戦えば人間に勝ち目はありません。人間が人間にしかできないことを思考し、あるいは行動して大きな価値を生み出すためには、現状では当たり前だと思われていることを徹底的に疑い、「深い合理性を持つ外れ値の戦略」を見つけること、これしかありません。 (『ChatGPTは神か悪魔か』より) AIは正解がないことが苦手です。AIが示す模範解答ではなく、人間だから出せるアイデアを生み出すことが、これから必要になっていくでしょう。 そのために、少しずつでも生成AIに触れてみて、「人間にしかできないこと」を考えてみてはいかがでしょうか。社会の大きな変化は、そう遠くない未来に訪れるはずです。 ──2023年11月7日の記事を再編集のうえ、再掲しています。 執筆:重田信 Source: Amazon
ライフハッカー・ジャパン編集部