いつか移住?「火星」意外と知らない驚きの実態 夕方になると一転、赤色だった空は青色へと変化
火星と地球の類似点はほかにもあります。 火星の地形や標高を細かく調べたところ、水が流れてできたと考えられる場所や、水の底でできたと考えられる岩石が発見されたのです。つまり、かつての火星の北半球には地表を覆う海があったと考えられています。 もしかすると、火星には何らかの生命が存在していたかもしれません。しかし、海の一部は30億年前までに氷となって地下に取り込まれてしまい、そのほかは宇宙空間に飛散してしまったと考えられています。
人類移住の候補先として研究が進められている火星。地下には氷があったり、冬には雪が降ったりすることもあると考えられています。さらには過去に生命も生まれていたかもしれないなんて、ワクワクがとまりません。 ■無数の小惑星 2003年に打ち上げられた小惑星探査機「はやぶさ」は、小惑星「イトカワ」に着陸してサンプルを取得し、2010年に地球に無事帰還しました。さらに、2019年には「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」のサンプルの採取に成功。このサンプルは、太陽系が生まれた当時、どのような現象が起きていたのかを詳しく教えてくれる手掛かりになるそうです。
さて、「小惑星」とはいったい、どのようなものなのでしょうか。小惑星とは英語で「アステロイド(asteroid)」と言い、「星に似たもの」という意味です。これは発見された当時、小惑星が恒星のように見えていたことに由来します。ほとんどの小惑星の形は、地球のような丸い形ではなく、いびつな形をしています。 1801年、イタリア人のピアッツィによって、最初に発見された小惑星が、「ケレス(Ceres)」といわれる小惑星です。その後、観測技術が進歩したことで、現在は100万個を超える小惑星が見つかっています。
小惑星の多くは、火星と木星の間にある「アステロイドベルト(小惑星帯)」に存在します。なぜこの領域に多く存在するのかは、いまだに解明されていません。 小惑星の中には、この小惑星帯からはずれ、地球に近い場所に存在するものもあります。「イトカワ」や「リュウグウ」もそのうちの一つです。このような小惑星たちは探査しやすい面もありますが、その反面、将来地球に衝突する危険も秘めています。実際、2013年には小惑星が地球に衝突し、ロシア中部の都市で巨大な火の玉が突如現れ、衝撃が人々を襲ったのです。
小惑星といえば、映画で描かれることも多く、誰もが一度は「もし地球に衝突したら」と想像したことがあるかと思います。こういった衝突を防ぐために、多数の宇宙科学者たちによって、小惑星の軌道計算で危険な小惑星の早期発見を試みたり、回避方法を探したりする研究が続けられています。
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