50歳から考えるリタイアメントプラン ~後悔しない人生のために確認すべき6項目とは?~
4. 受け取れる年金
年金はリタイア後の収入の柱となります。国民年金(老齢基礎年金)・厚生年金といった公的年金のほか、企業年金や個人年金などがありますが、それぞれ受け取れる金額や受給の条件が異なります。 公的年金については、繰り下げや繰り上げの選択も検討しましょう。原則の受給開始年齢は65歳ですが、66歳以降、75歳までの間に受給を繰り下げた場合、年金額を1ヶ月当たり0.7%(最大84%)増やすことができます。 一方、60歳から65歳になるまでの間に繰り上げれば、受給開始は早くなりますが、繰り上げた期間に応じて受け取れる年金額が少なくなり、1ヶ月当たりの減額率は0.4%(最大24%)です。
5. 退職金の受取方法
退職金はリタイア後の生活に役立ちますが、受取方法や使い道についてはしっかりと検討しましょう。退職金は、退職一時金として一括で受け取るか、年金として分割で受け取るか選ぶことができます。 退職金を一括で受け取るメリットは、退職所得となって税制の優遇(退職所得控除)が受けられ、税負担が軽減されることです。また、例えば住宅のリフォームなど大きな支出に充てることができます。 退職一時金のデメリットは、年金での受け取りに比べて受取総額が少なくなる場合があることや、一度に大きな金額を使い過ぎてしまうリスクがあることです。 一方、退職金を年金として受け取るメリットとしては、運用期間が長くなることで、退職一時金と比べて受取総額が多くなる可能性が挙げられます。また、定期的な収入として計画的に使うことができるため、一度に無駄遣いをする心配も減らせるでしょう。 退職金を年金で受け取る場合のデメリットとしては、雑所得となり、公的年金による収入と合計して所得が増え、税金や社会保険料の負担が大きくなる可能性があることです。 なお、退職金の受取方法については、退職一時金と年金の併用ができる場合もありますので、税負担やリタイア後のライフスタイルなどから検討するといいでしょう。