すべての人に輝いてもらいたい。写真家 レスリー・キーがLVMHジャパンとの写真展にかけた想いとは
撮影は昨年11月ごろから、本展覧会が始まる直前まで。ニューヨーク、ミラノ、パリ、東京、シンガポールの5ヵ国で行われた。コロナ禍から長年温めてきたこの大きな企画を成功させたあと、レスリーさんはどんな撮影に情熱を注ぐのだろう。 「実は昨年、写真家のリチャード・アヴェドンをトリビュートした写真集『A Tribute to Richard Avedon』をつくりました。世界で活躍するモデルやデザイナーなど、多くの人を、アヴェドンだったらどう撮るだろうとイメージして撮影したんです。僕にはまだまだトリビュートしたい写真家、アーティストがたくさんいますから、これからはこのトリビュートシリーズをどんどん撮影していきたいですね」 ひとつの夢を実現させてなお、満足することなく次を見据える写真家、レスリー・キーさん。彼が捉えた“人々の輝く瞬間”を、ぜひ会場で目撃してほしい。 LESLIE KEE(レスリー・キー) 写真家。1971年シンガポール生まれ。ポートレート、ファッション、アート、広告の撮影、短編映画やミュージックビデオの監督も務める。写真集にセレブリティを撮影した『Super Stars』や『LOVE&HOPE』などがある。市井のLGBTQ+の人々を撮影する「OUT IN JAPAN」などのさまざまなプロジェクトも長年をかけて行っている。昨年はリチャード・アヴェドンをトリビュートした展覧会「A Tribute to Richard Avedon」を東京で開催。現在はニューヨークと東京の2拠点を中心に、世界中で撮影を行う。 TEXT=安井桃子
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