楽天の決済サービスが激変する。「決済アプリ統合」でPayPayに対抗!
新たに生まれ変わる楽天グループに大きな飛躍の兆しあり
師範 ともあれ、いままさに楽天に大きな変化が起きつつあるのは間違いない。これから楽天は決済サービスの利便性向上を行い、さらに他サービスへの流入を増加させることを目指している。楽天は2006年にグループ内の様々なサービスを結びつけ、ユーザーにそれらのサービスをシームレスに利用させるビジネスモデル「楽天エコシステム」を発表したが、これがのちに独自の経済圏につながっていった。エコシステムのデータはこれからもまだまだ活用できる印象じゃ。 楽天は今後その分析にもさらに力を入れるじゃろう。楽天グループは東大学部生の就職者数で3年連続1位になるなど優秀な人材が各所から集まっているから、彼らにそれらのデータをどんどん分析させればいい。さらに、楽天にはAIに精通する社員も多く、AI企業としての躍進も期待されとるぞ。楽天は以前より、楽天市場をはじめとしてAIを活用したデータ分析などを実施。また楽天だけでなく、他のポイント経済圏にAIが入ってくるのも時間の問題じゃ。ユーザー各人の給与データや買い物履歴を自動で分析し、おすすめのクレジットカードを紹介するなんて朝メシ前。楽天市場の一角が、Meta(旧Facebook)が提供しているメタバースサービス「Horizon Worlds」のような、コミュニケーション自由度の高い仮想空間になる未来も容易に想像できる。 浦井 そんなSFみたいな世界が訪れるのなら、すごくワクワクします。 師範 これから楽天がスマホ決済中心にやっていくとなると、キャッシュレス決済にカードが不要という流れはいよいよ決定的になりそう。クレジットカード会社の淘汰は、今後ますます進んでいくんじゃろうな。 ・価格などの情報はすべて本稿執筆時のものです。 構成/佐伯尚子 文/平島憲一郎 監修/岩田昭男
GetNavi web編集部