吉田麻也「もう1個勝たないと意味がない」…米サッカー、シーズン王者決めるMLSカップに向け決意
【カーソン(米カリフォルニア州)=帯津智昭】米メジャーリーグ・サッカー(MLS)のシーズン王者を決めるMLSカップが7日(日本時間8日)に行われる。元日本代表DFの吉田麻也と山根視来が所属し、プレーオフの西地区優勝を果たしたロサンゼルス・ギャラクシーと、東地区を制したニューヨーク・レッドブルズが対戦する。2014年以来6度目の制覇を目指すギャラクシーで主将を務める吉田麻也は5日、「ファンを10年間、待たせた。(勝利して)試合後にみんなで祝いたい」と語った。 【写真】優勝を決めて喜ぶ吉田麻也ら
日本代表で長く主将を務めた36歳の吉田は、加入2季目の今季、主将としてチームをまとめた。「若いチームだし、ピッチ内外で(規律などが)おろそかになることがあったので、そこを締めるというのが僕の仕事だった」と振り返る。2021年の東京五輪ではオーバーエージ枠で出場して主将を務め、主体だった24歳以下の若い選手たちを引っ張った経験がある。「オリンピックのチームでも代表でもそうだけど、(米国という)違う環境でそういうロール(役割)を与えられたのは非常にうれしい」と意気に感じている。
ギャラクシーは西地区優勝も10年ぶりだった。セレモニーで優勝トロフィーを掲げたが、「自分の中では、(MLSカップで)もう1個勝たないと意味がない。もう1個勝ってこそ、やっぱりチャンピオンだなと思う」と気を引き締める。
07年にJ1名古屋でプロとしてのキャリアをスタート。オランダ、イングランド、イタリア、ドイツを経て、米国へ。プロ18季目のシーズンの最後の一戦は、全米の頂点をかけた一発勝負だ。「何年もサッカー選手としてやってきて、クラブのタイトルがなかった。キャリアも終盤に差し掛かっているけど、取れるタイトルは全部取りたい」と意気込んだ。