14年落ちフェラーリが抱える問題、解決か? ちょっと旧いクルマに襲いかかる“純正カーナビ”の落とし穴(連載:33歳、フェラーリを買う)
29歳で人生初のフェラーリを購入した『GQ JAPAN』の編集部員のイナガキが、ひょんなことからまたフェラーリを購入した! はたして、2回目の“跳ね馬ライフ”はいかに? 【写真を見る】問題解決策はこちら(39枚)わがフェラーリの細部など
万策尽きました
わがカリフォルニアには、純正のHDDナビゲーションシステム(アルパイン製、NVA-HD55S)が搭載されているものの、使い勝手が悪い。 パーキングブレーキが作動していない限り操作できない上、地図情報も10年以上前なので実用的とは言い難い。当時としては先進的な装備だったのかと思うと時の流れは速い。 基本的に、カリフォルニアでは知った場所にしか行かないものの、ときどき、最終目的地がわかない場所へ行く機会もある。途中まではわかるけれど、最後、付近で彷徨うことに。 純正のナビゲーションシステムを一度使ってみたものの、データが旧いゆえ、遠回りのルートが設定された。東京・晴海から虎ノ門の間を結ぶ「築地虎ノ門トンネル」(2022年全線開通)などといった新しい道が収録されていないのだから致し方ない。 では、スマートフォンの地図アプリケーションを使おうにも、スマートフォンの良き置き場がない。まず、カリフォルニアにはドリンクホルダーがない。運転に気合をいれるべく、うっかりエナジードリンク缶をあけてしまったら運の尽き。置き場がなく、股に挟むことになる。 ドリンクホルダー用のアタッチメントが使えないので、ダッシュボードにスマートフォン用車載ホルダーを設置することも考えた。 が、良き設置場所がない。吸盤や粘着タイプは、ダッシュボードのレザーが傷むのでパス。エアコンの送風口に装着するタイプは、ルーバーの破損が不安。プラスチックだけに、耐久性が未知数だ。万が一壊れたら、果たしていくら修理費用が嵩むのか……リスクは抱えたくない。 妥協策として、シリコン素材を使った“置くだけ”タイプを見つけた。ダッシュボードに置くだけで、自然に吸着するという。何度でも設置場所を変更出来るのも嬉しい。早速購入したものの、カリフォルニアのダッシュボードは想像以上に平坦な場所がない! インパネ中央上部は、エアコンの巨大なルーバーとセンタースピーカーが鎮座しているためNG。助手席側はエアバッグがあるためNG。可能性のあるメーター横は、前オーナーが設置したレーダー受信機があるためNG。というわけで、どこにも設置出来ない。 知人からルームミラーに装着するタイプのスマートフォン用フォルダーを教えてもらった。が、わがカリフォルニアのルームミラーには、設置できる隙間に余裕がなさそう。くわえて、道路交通法上、問題ないのかもイマイチわからない。