14年落ちフェラーリが抱える問題、解決か? ちょっと旧いクルマに襲いかかる“純正カーナビ”の落とし穴(連載:33歳、フェラーリを買う)
救世主あらわる!?
万策尽きた……と、思いきや、違う知人からパイオニアの「NP1」を勧められた。 カメラが付いているのでドライブレコーダーかと思いきや、パイオニアのリリースには“ドライビングパートナー”と、記されている。「『音声』と『通信』でドライブ環境を革新する」というのがNP1の狙い。 音声によるルート案内や情報提供にくわえ、録り逃しの無いクラウドドライブレコーダー機能、車室内をオンライン化するWi-Fiスポット機能などを搭載するという。 「音声によるルート案内なら、Googleマップでも十分では?」と、思ったが、NP1は違うらしい。専用のアプリケーションを使うため、信号や一時停止標識など分かりやすい目印を伝えながら、どのレーンを進み、どの方面に向かうのかを具体的に案内するという。 しかも行き先や周辺施設などさまざまな情報を、NP1に話しかけるだけで検索可能で、ルート情報や検索結果も音声で案内。助手席で誰かが教えてくれているような分かりやすい案内が受けられるというから気になるばかりだ。 ただし、デメリットはNP1通信+サービス利用料を支払わないと、通信機能、音声操作などの機能は利用不可。1年分の利用料は1万5840円だ。これが高いのか、それとも安いのかは実際に使ってみないとわからない。ただ、情報が常にアップデートされるのは嬉しい。わがカリフォルニの旧い地図データは、更新しようにもHDD書き換えサービスが10年近く前に終了しているのだから……。 NP1の希望小売価格は6万5780円だが、現在、キャンペン中につき本体+1年分の通信+サービス利用料込で3万9800円。2万5980円も安く購入可能だ。このチャンスを逃すまい!装着を決めた。 はたして使い勝手はいかに……次週、リポートする。さらに、新しい警告灯も点灯! トラブルの予兆かもしれず心落ち着かない……2024年の跳ね馬ライフも一筋縄ではいかなさそうだ。
文と編集・稲垣邦康(GQ) 写真・安井宏充(Weekend.)