60代夫婦ふたり暮らし、幸せな「節約暮らし」。ライフプラン表のおかげでお金の不安も解消
●長生きしても安心。将来の心配ごとが消える
元気なうちはアクティブに過ごすためにお金がかかりますが、年齢を重ねれば、ライフスタイルはシンプルに。「入院や介護施設などのお金は多少の準備が必要ですが、日常にかかるお金は年金でまかなえるので、長生きしても安心とわかりました」
「ライフプラン表」のつくり方
「自分たちの暮らし方に合わせて、できるだけ正確に予測を立てることが安心につながります」というライフさん夫婦のライフプラン表。費目の立て方や計算の仕方、活用法などを解説!
●STEP1:費目はできるだけ細かく。日々の生活費から特別費まで想定して計算
A 生活経費 ライフさんが長年つけてきた家計簿をもとに、日々の生活費を細かい費目に分けて予算立て。「基本的な生活費のほか、クルマ関係の保険や車検、メンテナンス費用、医療費など、毎月ではなくても数か月から1~2年のスパンで必ずかかるものは、ここに入れています」 B 特別費 クルマや家電の買い替え、自宅のリフォーム、旅行や学び直しなど、今後まとまったお金がかかる事態を細かく想定。「豪華な施設は考えていませんが、有料老人ホーム代は3 年間入所することを想定して確保しました」 C 公費 おもに税金と社会保険料。「所得税や住民税などの税金は、老後の収入と合わせて、しっかり調べて計算する必要があります。クルマ関係の税金は便宜上生活経費の方に入れました」 長年つけている家計簿は現在も継続。「多めにかかった費目があればほかで調整するなど、ちょっとしたやりくりは慣れているし、楽しくもあります。月の終わりに締めたら、エクセルの家計簿に入力して夫婦で共有しています」
●STEP2:夫は85歳、妻は96歳まで生きると仮定してプランニング
男女の平均寿命を考慮して、夫は85歳、妻は96歳まで生きると想定し、エクセルの表の横軸に年齢、縦軸に費目ごとの年間予算を入力。「基本的な生活費はほぼ変わりませんが、車検やクルマの乗り換え、免許返納、リフォームなど、ライフプランを考えて入力します」
●STEP3:年金などの収入を計算
年金などの収入も、年齢ごとに記入。年金をいつからもらうのか、また、基礎年金と厚生年金、企業年金のそれぞれの金額や、妻が1人になってからの金額についても、正確に計算して記入。「ここをきちんと確認することが、老後の安心につながります」