NY市場サマリー(15日)ドル上昇、株反落・利回り低下
<為替> ドルが大半の主要通貨に対して小幅上昇した。市場で、米連邦準備理事会(FRB)の今後1年半にわたり緩やかなペースでの利下げを実施するという観測が広がる中、2カ月半ぶり高値圏を推移した。 終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.1%高の103.26と、前日14日に付けた8月8日以来の高値103.36からそう遠くない水準にある。 ユーロは、1.0882ドルと、8月8日以来の安値を付けた。 ドルは対円で0.4%安の149.25円。ただ、月初来でドルは対円で3.8%上昇している。 NY外為市場:[USD/J] <債券> 指標となる10年債利回りが低下した。朝方発表された低調な製造業データに反応した。 10月のニューヨーク州製造業業況指数はマイナス11.9と、市場予想(プラス3.85)に反し、マイナスに転じた。 終盤の取引で、指標10年債利回りは3.9ベーシスポイント(bp)低下の4.034%。10年債利回りは過去4週間上昇し、先週には約2カ月半ぶりの高水準を付けていた。 30年債利回りは5.8bp低下し4.324%。 2年債利回りは1.1bp上昇の3.982%。 米金融・債券市場:[US/BJ] <株式> 反落して取引を終えた。ハイテク株中心のナスダック総合が下落を主導した。需要低迷への懸念から半導体株が売られたほか、原油価格の下落に伴いエネルギー株も下げた。 前日終値で過去最高値を記録したエヌビディアは4.7%安。米政府がエヌビディアなど米企業の人工知能(AI)向け半導体について国ごとの輸出規制を検討していると伝わったことに圧迫された。 オランダの半導体製造装置大手ASMLホールディングが決算発表で低調な売上高見通しを示し、半導体株に売りが広がった。ASMLの米上場株は16%安。フィラデルフィア半導体指数は5.3%安と、9月初旬以来最大の下げとなった。 エネルギー株指数は3%安。イスラエルがイランの核施設や石油施設を攻撃しないとの報道を受けて供給途絶の懸念が和らぎ、原油価格が下げたことが背景。 米国株式市場:[.NJP] <金先物> 手掛かりとなる材料に乏しい中、米長期金利の上昇が一服したことを好感した買いに反発した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比13.30ドル(0.50%)高の1オンス=2678.90ドル。 NY貴金属:[GOL/XJ] <米原油先物> 中東情勢の激化を懸念した過度な供給不安が後退し、3営業日続落した。米国産標準油種WTIの中心限月11月物の清算値(終値に相当)は前日比3.25ドル(4.40%)安の1バレル=70.58ドルだった。12月物は3.23ドル安の70.01ドル。 NYMEXエネルギー:[CR/USJ] ドル/円 NY終値 149.19/149.21 始値 149.14 高値 149.54 安値 148.95 ユーロ/ドル NY終値 1.0890/1.0892 始値 1.0902 高値 1.0916 安値 1.0883 米東部時間 30年債(指標銘柄) 17時05分 98*26.50 4.3200% 前営業日終値 97*26.00 4.3820% 10年債(指標銘柄) 17時04分 98*23.00 4.0336% 前営業日終値 98*13.00 4.0730% 5年債(指標銘柄) 17時05分 98*13.25 3.8543% 前営業日終値 98*09.75 3.8790% 2年債(指標銘柄) 17時05分 99*05.13 3.9496% 前営業日終値 99*05.63 3.9410% 終値 前日比 % ダウ工業株30種 42740.42 -324.80 -0.75 前営業日終値 43065.22 ナスダック総合 18315.59 -187.10 -1.01 前営業日終値 18502.69 S&P総合500種 5815.26 -44.59 -0.76 前営業日終値 5859.85 COMEX金 12月限 2678.9 +13.3 前営業日終値 2665.6 COMEX銀 12月限 3175.6 +44.0 前営業日終値 3131.6 北海ブレント 12月限 74.25 ‐3.21 前営業日終値 77.46 米WTI先物 11月限 70.58 ‐3.25 前営業日終値 73.83 CRB商品指数 282.8587 ‐4.2667 前営業日終値 287.1254