うちの母は「揚げ物」をしたら1回で「油」を捨てています。「油」って「3~4回は使いまわし」できるのではないのでしょうか?
揚げ物をしたあと、1回で油を捨てる方もいれば、3~4回使いまわすという方もいるのではないでしょうか。油を使いまわすと節約にもつながるため、できるだけ複数回使用してから処分したいと考える方もいるでしょう。 そこで今回は、揚げ物で使用した油を1回で捨てる場合と3~4回使いまわしてから捨てるのとではどのくらい節約になっているのかについてご紹介します。また、使いまわす場合のデメリットについてもご紹介するので参考にしてください。 ▼4人家族で食費「月8万円」は高い? 1人当たりの“平均”もあわせて解説
油を1回で捨てる方の割合
日清オイリオグループ株式会社が行った揚げ油の使用回数の調査(2009年)によると、「1回で捨てる」と答えた割合は16.5%で、もっとも多かったのは「3~4回で捨てる」で45.3%という結果となっています。1回で油を捨てている方は、健康によくない点や風味が悪くなる点などを理由にあげているようです。 しかし、近年では食用油の価格高騰が続いていることから、繰り返し使用する方も増加傾向にあると考えられます。
使いまわしする場合のデメリットってある?
油は使いまわしすると少しずつ酸化していくといわれています。酸化した油は、過酸化物や遊離脂肪酸といった物質が増えてくるため、注意が必要です。 そのまま使い続けると下痢や胸焼け、吐き気、腹痛などの人体に悪影響を及ぼすおそれがあります。ひどい場合、食中毒の原因になることもあるため、使いまわす場合も定期的に新しい油へ交換することが大切です。
使いまわしする場合どのタイミングで交換するとよいの?
油を使いまわす場合の目安となる回数は3~4回とされているようです。ただし、油を汚しやすいフライや唐揚げはパン粉や小麦粉などが沈殿しやすいため、複数の揚げ物をする際は、野菜の素揚げなどを先に揚げてから使うようにしましょう。 また、揚げ物をする前には新しい油で「さし油」をすると長持ちするといわれています。油を使用後はその都度、キッチンペーパーなどでこしてオイルポットなどで保存し、毎日の料理に少しずつ使うと使い切ることができるでしょう。