一般人から見たらどれも同じ……だけどそれぞれコダワリがあるんです! 車高短カスタムの流派5つ
■スタンス系
車高短の魂を受け継ぐもうひとつの流れが「スタンス系」と呼ばれるカスタムスタイルです。 「スタンス」とは「Stancenation(スタンスネーション)」の略で、もともとはアメリカ西海岸で生まれたカスタム系メディアで取り上げる車高短系のいちスタイルのことを指します。 対象の車種は日本車が多い印象ですがとくに決まりはなく、皆思い思いの車種をベースに改造を楽しんでいますが、押さえなければならないポイントは足まわりです。 キーになるのは「ホイールのチョイスと収まり具合」、「車高の低さ」、「エアロのコーディネート」です。 大きな「スタンス系」という括りのなかには、とにかくワイド&ローを極めるタイプや鬼キャンにこだわるタイプ、日本車をベースにエンジンルームのシンプル化(ワイヤータック&シェイブドベイ)を進めるタイプ、あるいは旧車をベースに渋い路線で作り上げるタイプなど、いちいちジャンル分けしていたらキリがないくらいに多様なスタイルが展開されています。 この「スタンス系」がこれまでのジャンルと違うのは、それだけさまざまなスタイルが混在しているにもかかわらず、ほかのスタイルでもとにかくカッコよければ賞賛するという垣根のなさでしょう。
■スポコン系
「スポコン系」とは「スポーツコンパクト」の略で、小柄な日本車をベースにしてエンジンのチューニングや大径ホイールの装着、「バイナル」と呼ばれるボディのラッピング+アンダーネオンの装着などを行うスタイルのカスタムです。 単純にいってしまうと、「日本車」で「大パワー化」+「派手な外装」というスタイルです。 発祥はアメリカの西海岸で、そのスタイルを扱った映画「ワイルドスピード」のヒットでアメリカ全土に広がり、ヨーロッパや日本でもそのスタイルを楽しむ人たちが生まれました。 いまでは当時ほどの勢いはなくなってしまいましたが、スタンス系のイベントでちらほら見かけることがあります。