「病院にいくほどではないが、ずっと体調が良くない」低血糖の可能性が高い人が、すぐに試せる改善方法
カフェインは“なくても平気”を目指す
血糖コントロールをするうえで、「よく噛む」のと同じように最初に取り組んでほしいのが、「カフェイン摂取をやめる」ことです。 カフェインを摂ると自律神経が緊張して、血糖値が乱れてしまうからです。 目指したいのは“カフェインがなくても平気な状態”です。 眠いからカフェインでごまかす、疲れているのにカフェインで動けるように気合いを入れる……ではなく、カフェインなしでも動ける体を目指しましょう。 とは言え、カフェインは急にやめると離脱症状が起こります。頭痛がしたり、怠さを感じたりしてしまうのです。そのため、まずは徐々に体を慣らしましょう。いきなり飲むのをやめるのではなく、少しずつ減らしていきます。 例えば、毎日5~6杯飲んでいた人なら3~4杯に減らしてみる。それに慣れたら1~2杯にする、デカフェなども上手く活用してカフェインの摂取量を少しずつ減らして体を慣れさせていくことが大事です。 ただし、最終的には減らすだけではなくゼロを目指しましょう。 デカフェやカフェインレスも上手く活用していただきたいのですが、気をつけてほしいのは、これらはカフェインがゼロではないということです。 たくさん飲めばカフェインを摂っていることと変わりないので、デカフェすらなくてもいい状態になるのが理想です。 30回噛む、カフェインをとらない、どちらも今日からすぐできることですので、ぜひ取り組んでみてください。 岡城美雪(おかじょう・みゆき) 管理栄養士/株式会社My Wellness代表取締役。1992年生まれ、札幌出身。管理栄養士として指導した人数は延べ2000人を超える。子どもの頃からアトピー、喘息などを持つアレルギー体質で、さらに学生時代の過度なダイエットにより低血糖症状を引き起こすようになる。栄養学への興味から管理栄養士の資格をとるも、不調の原因がわからず悩んでいたところ、原因は低血糖であることを知って食事を改善。現在は血糖値から体質改善をするスクール運営や講師の育成などを行っている。「気絶のような眠気が解消した」「メンタルが安定して前向きになった」など喜びの声が続出している。また、東京メトロ車内コンテンツであるKOSEの「美人のヒミツ!」を複数監修。『週刊女性』(主婦と生活社)など様々なメディアで発信している。著書に『これだけ! 脱うつごはん』(Gakken)。 協力:あさ出版 あさ出版 Book Bang編集部 新潮社
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