許嫁にも弱みを見せてほしい!『転生貴族、鑑定スキルで成り上がる』
リーツとシャーロット
――藤原さんは家臣のリーツとシャーロットについてはどんなイメージがありますか? 藤原 リーツさんは鑑定スキルを駆使して見つけて最初に家臣になってくださった人ということもあって、すごく特別な人だと思っています。いろんな才能がずば抜けていて、坂さんのお芝居も相まってすごく頼りになるお兄ちゃんみたいな感覚ですかね。 坂 リーツは常にアルスの言葉を尊重しようとはするんですけど、甘やかすようなことはしないんですよ。寄り添いながら一緒に進んでいこうとする、そんな関係っていうのがいいですよね。 藤原 シャーロットはアルスに貴族と貧民の格差の現実を教えてくれた子でもあるんです。彼女との出会いで民を大事にしたいというアルスの理想がより強くなったと思います。 佳穂 シャーロットから見たアルスは弟みたいな存在かな。遊んだりしながらずっと見守って、いざとなったら困難に立ち向かうアルスをしっかりと支えるみたいな。 花澤 この三人の絆って本当に素敵ですよね。リシアからしたらすごくうらやましいし、この中に入りたいって思っていると思います。 ――許嫁のリシアに対してはどんな印象がありますか? 藤原 可愛いし、頭が上がらないというか。 花澤 恐妻みたいな感じありますよね(笑)。 藤原 誰が見ても素敵なお嬢様なんですけど、「お嬢様なのにそんなことしてくれるんですか?」みたいなギャップが魅力です。 花澤 けっこうグイグイ来られるけど平気? 坂 野心見えているし、ちょっと裏を感じて引いたりしない? 藤原 いやでも二人きりになったときのリシアの表情や言葉一つひとつをアルスは見ているので。信じていますし、側にいてくれて心強く思っています! 花澤 リシアからすると、アルスっていい子なんですけど完璧すぎて隙がないんです。リシアは寄り添いたいと思っているけれど、アルスは一人で頑張りたいと思っている所があって。そのもどかしさはすごくあるだろうなって思います。もっとアルスには弱みを見せてもらいたい! 坂 でも男の子だから好きな子に格好いいところ見せたいアルスの気持ちも分かるんですよね。もどかしい二人だなと。 佳穂 シャーロットから見たリシアは、「急に出てきてなんだよ、コイツ」みたいな気持ちがあると思うんです(笑)。でもアルスが選んだ人だからと、認めざるを得ないみたいな。 藤原 でもシャーロットもリシアに褒められたらコロッと簡単に受け入れちゃうんですよね(笑)。 佳穂 けっこうチョロかった(笑)。 ――第2期ではどのようにご自身のキャラクターを演じていますか? 藤原 ついに自分自身が戦場に立つということで、主君としての演技をアルスは目指してみました。リーツやシャーロット、リシアさんといった周りの人たちに協力していただきつつ、がむしゃらにとにかく前だけ見て進んでいくような感じです。 花澤 現場で聞いていると第1期のときに比べて、アルスはものすごく勇ましくたくましくなった印象があります。みんなの意識を高めるように演じているんだろうなって。 藤原 本当ですか!? あまり意識して変えてはいませんでしたが、無意識にやっていたのかな? 坂 その違いは僕も感じていましたし、その勢いに感化されてみんなも気合いを入れて演じています。実際の戦場では油断がアルスの死に繋がってしまいますから、僕もリーツとしてアルスを絶対に護らなきゃいけないという緊張感を保ちつつ演じさせてもらいました。 佳穂 シャーロットは戦いの最中であってもけっこう飄々とした感じを目指しました。それでいて魔法で攻撃するときはしっかり格好いいところを見せられるように、演技のメリハリを意識しています。 花澤 リシアちゃんも普通に作戦に参加していたりと、第1期のときとはアルスとの関わり方も変化しているんです。周りの皆さんとの距離感も縮まった気がしています。彼女も居心地良く感じている雰囲気がありましたので、そこらへんを加味しつつ演じるようにしていました。 藤原 親近感増しましたよね。きわどいギャグもあったりして。お互い見せる表情の幅も広がっているかなって感じました。