韓国 きょうのニュース(10月22日)
◇与党代表 尹大統領に妻側近の名前挙げ人事刷新申し入れ 与党「国民の力」の韓東勲(ハン・ドンフン)代表が21日に尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と行った会合で、尹大統領夫人の金建希(キム・ゴンヒ)氏の側近とされる8人の大統領室職員の名前を挙げて問題点を指摘し、事実上の人事措置を申し入れたことが22日、分かった。韓氏に近い国民の力の朴庭勳(パク・ジョンフン)国会議員はラジオ番組で今回の会合について、「重要度でいえば韓代表が考える一番は人事刷新だった」として、「韓代表は(尹大統領)夫人の問題を解決してこそ国政運営の動力が回復するとみている」と明らかにした。複数の与党関係者によると、韓氏が言及した8人は大統領室の秘書官と行政官、先任行政官だ。韓氏はこれらの人物の問題点をいちいち指摘したが、尹大統領は確認をした後に措置が可能という趣旨の回答をしたという。 ◇政府 派兵の北朝鮮軍に即時撤収促す=ウクライナに「攻撃用兵器」提供も 政府はウクライナ侵攻を続けるロシアを支援するための北朝鮮軍の派兵に対し、即時撤収を促すとともに今後のロ朝軍事協力の程度に応じて段階的措置を履行すると警告した。大統領室の関係者は、今後の状況に応じて韓国政府がウクライナに「防衛用兵器」の提供を検討し、最終的には「攻撃用兵器」を提供する可能性もあると説明した。 ◇非正規職の割合が過去2番目の高さ 正規職は3年ぶり減 統計庁が22日に発表した調査結果によると、賃金労働者のうち正規職の数が3年ぶりに減少し、非正規職が占める割合は過去2番目の高さとなった。8月時点の正規労働者は1368万5000人で前年同月に比べ14万7000人減少した。正規労働者が減少したのは2021年8月(9万4000人減)以来となる。非正規労働者は845万9000人で同33万7000人増加した。賃金労働者に占める非正規労働者の割合は1.2ポイント上がった38.2%だった。3年ぶりの上昇で、割合は関連統計の作成が始まった03年以降で2番目に高かった。 ◇大韓医学会と医大協会 医学部定員など巡る協議体への参加表明 政府が医師不足などの対策として打ち出した大学医学部の定員増方針に反発した研修医らが職場を離脱し医療現場に混乱が生じている問題などを話し合う与野党、政府、医療界による協議体に大韓医学会と医大協会(KAMC)が参加を表明した。開業医が中心の大韓医師協会(医協)は不参加の立場を明らかにした。大韓医学会と医大協会は22日に出した声明で、これまで進められてきた政府の一方的な政策に明確に反対し、正しい医療を行うという若い医師たちの思いを全面的に支持することを明確にするとしたうえで、協議に参加する理由について「国民と患者の健康を最優先に考えれば、間違った政策決定による韓国の医療崩壊をこれ以上見過ごすことはできない」と説明した。医協もこの日に声明を出し、「現時点で協議体に参加しないという点を明確にする」としながらも、大韓医学会と医大協会の決定を尊重するとし、医療界全体の意見がしっかりと伝わるよう注意深く行動して欲しいと呼び掛けた。
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