新天地で輝きを取り戻す、大倉颯太の強い思い(前編)「『アルバルクでやりたい』という思いを表現して、絶対にチームの力になれる」
「プレータイムは自分の強みを出せれば自然とついてくると思っています」
――A東京はリーグ屈指の選手層を誇るチームです。純粋にプレータイムを欲したら、他の選択肢もあったと思います。 (プレータイムを重要視するのは)僕の中ではないかなという感じでした。複数のチームの方たちと話した時、自分に合っているなと感じたのがアルバルクでした。環境面もありますが、GMの思い、チームの目指している場所と、そこに到達するためのプロセスをどれだけ大事にしているのかを含めて、アルバルクが自分にハマりました。プレータイムに関しては、自信過剰ではないですが、自分の強みを出せれば自然とついてくると思っています。だから、何分出るとかはあまり気にしていないです。 ――昨シーズン、特に終盤はプレータイムに恵まれずチャンピンシップはほぼ出番がありませんでした。どういう気持ちでしたか。 試合に出たらやれることはあるのに、それを表現することができないことに対するストレスはありました。コミュニケーションがうまく取れていなかった部分もあるかと思いますが、チームに貢献できる準備はできていて、練習ではやれていた手応えはありました。だからこそ、コートに立てないストレスが一番でした。 ――千葉Jでは在籍中に複数のタイトルを獲得しましたが、主力としてプレーしてつかんだものではありません。例えば、東海大でインカレを優勝した時と達成感に違いはありましたか。 ありますね。チームファーストでやってきましたし、ベンチの支えも大切です。ただ、試合に出て活躍することが自分の仕事の多くを占めると思っています。コートにあまり立てなかったことへの悔しさはもちろんありました。
鈴木栄一