補欠の東京五輪から3年間を経て初代表に 太田りゆが感謝とともに綴る「夢の大舞台は最高傑作の自分で」/パリ五輪・自転車トラック
netkeirin連載コラム『太田りゆ“ノーメイクな私の本音”』5月号
ネットケイリンをご覧のみなさん、今月もこんにちは太田りゆです。今回は早速ですが“重大発表”から書き始めたいと思います。ワタクシ太田りゆは「2024年パリオリンピック自転車競技日本代表」に内定いたしました!
本当に嬉しいことを報告できる喜び
やっとやっと、ここまで辿り着いたなぁって。ホントにホントにやっとこさ「夢の大舞台」へのチケットをゲットしました。嬉しい! 本当に嬉しいーーー! やった、やったぁ私! 頑張った! よく踏ん張った~と喜びを噛み締めています♡ でも、私は『勝って、勝って、勝ちまくる!』みたいな選手じゃないから、応援してくれるみんなにとって安心して見ていられる選手じゃなかったよね。いつも心労をかけたよね。私が勝てば喜んでくれて、負ければ多分だけど一緒に苦しんでくれて。心配もたくさんかけてしまって。 でもそうやって、良い時も悪い時も一緒に戦ってくれて応援を届けてくれた人たちに嬉しい報告ができることが何よりもどんなことよりも嬉しいです。 少し進んでは何度も転んで、擦りむいて傷だらけになって。それでもまたすぐに立ち上がれたのは、たくさんの人に支えられたからです。前を向いて1歩1歩、もはや四つん這いみたいな状態なときもあったかもしれない(笑)。でも、そうやって少しずつでも進み続けて、昔いた場所を振り返ると、本当に遠い遠い世界に辿り着いたなって思います。
“ありがとう”の言葉を撒き散らしたい
競輪学校に入って、すぐに見つけたオリンピックという夢。そこからもうあっという間に7年が経ちました。無我夢中であっという間だったなって気持ちと、「私の20代を全部捧げたよ!」って気持ちと半々ですけどね(笑)。ひとことで“あっという間”と片付けられないくらい、人生の貴重な時間を真剣に注いだと思っています。 東京オリンピックが終わってからの3年間。「またダメだったらどうしよう」って不安に押しつぶされそうな日もあったけど、まわりの人に恵まれて楽しく、自尊心を持って日々を過ごして来れました。みんなの支えなしではここまで続けられなかったと思います。 ありがとうじゃ足りないくらいの大きな大きな「ありがとう」をみんなに撒き散らかしたいです。ほんと、みんなありがとう。