100年以上ぶり?甘酒祭り復活 富山県氷見市の礒部神社
富山県氷見市磯辺地区の甘酒祭りが23日、地元の礒部神社で復活した。80代の住民に祭りの記憶はなく、100年以上ぶりの開催とみられるという。住民は来年以降も続けていきたいと考えている。 住民の森杉國作さん(83)らによると、祭りは500年以上前から伝わり、この時期に石動山に参拝する人に温かい甘酒を振る舞ったのが起源という。今回、祭りで使われた可能性のある鉄製の釜三つが見つかり、披露も兼ねて復活した。釜は地元の民家の蔵で保管されていたもので、区長の道下元治さん(71)に託された。中には約250年前とみられる釜もあるという。 道下さんら5人が集まり、宮崎一郎祢宜(ねぎ)が「釜が神社に戻ってきて祭りができるのは感慨深い」とあいさつ。ノンアルコールの甘酒を温め味わった。森杉さんは「住民に祭りのことを伝えていきたい」と話した。