65歳以上無職夫婦の生活費はいくら?現代シニアの年金・貯蓄・給付金までお金事情を徹底網羅
65歳以上の世帯の貯蓄事情
2024年5月17日に公表された総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)ー2023(令和5年)平均結果ー(二人以上の世帯)」の、世帯主が65歳以上の世帯の貯蓄高は下記のとおりです。 ・100万円未満:7.9% ・100~200万円未満:3.4% ・200~300万円未満:3.2% ・300~400万円未満:3.5% ・400~500万円未満:3.3% ・500~600万円未満:3.5% ・600~700万円未満:2.8% ・700~800万円未満:2.6% ・800~900万円未満:3.4% ・900~2000万円未満:2.4% ・1000~1200万円未満:6.1% ・1200~1400万円未満:4.4% ・1400~1600万円未満:3.7% ・1600~1800万円未満:4.2% ・1800~2000万円未満:3.2% ・2000~2500万円未満:8.3% ・2500~3000万円未満:6.3% ・3000~4000万円未満:10.0% ・4000万円以上:17.9% ●世帯主が65歳以上の世帯の貯蓄額は二極化 ・貯蓄保有世帯の中央値:1604万円 ・平均値:2462万円 貯蓄保有世帯の中央値は1604万円、平均値も2462万円で、貯蓄が2000万円以上の世帯が41.4%あり、多くの世帯が老後2000万円問題対策をしているように思えます。 しかし、貯蓄が4000万円以上の世帯が18.8%に対し、100万円未満の世帯は7.9%あります。 貯蓄対策をして資産を確保している世帯と、対策ができていない世帯があり、貯蓄額の二極化が起こっているのです。
シニア世代の金融資産の保有割合は預貯金が約6割
次に、シニア世代が保有している金融資産について、ご紹介します。 65歳以上の無職世帯の貯蓄額は2504万円です。 <貯蓄内訳> ・通貨性預貯金:754万円(30.1%) ・定期性預貯金:846万円(33.8%) ・生命保険:413万円(16.5%) ・有価証券:480万円(19.2%) ・金融機関外:11万円(0.4%) 65歳以上の世帯の貯蓄は、63.9%が通貨性預貯金や定期性預貯金です。 株式や投資信託などの有価証券が19.2%で少ないように見えますが、65歳以上という年齢を鑑みると、徐々に預貯金にシフトする人もいることが考えられるでしょう。