なぜ[シエンタ]が年間登録車販売ナンバーワンなのか? 実は[フリード]との間にも明確な違いがあった!!
■トヨタとホンダで自社銘柄との棲み分け方が違う
注目されるのは、同じメーカーが用意するミニバンとの関係だ。フリードは立派な外観やキャプテンシートを備えるため、ステップワゴンと競争する可能性もある。対するシエンタは、前述のとおりノア&ヴォクシーとは商品特性を明確に分けている。 ここがトヨタと、ホンダを含めた他社との大きな違いだ。トヨタは車種を豊富に用意するから、コンセプトや価格が重複しやすいが、ラインナップを見ると巧みに区分している。これはセダンが全盛だった時代から続くトヨタの伝統だ。 カローラ/コロナ/マークII/クラウンでは、車内の広さや走行性能だけでなく、見栄えや質感、存在感、ターゲットユーザーが明らかに違っていた。同様のことがシエンタ/ノア&ヴォクシー/アルファード&ヴェルファイアにも当てはまる。 トヨタ車は身内との共存や繁栄も考慮して開発され、国内で登録される小型/普通車の約50%を占めている。