政府が為替介入?――“防衛ライン”見せない「覆面」ナゼ バナナは42%値上がり…円安まだ進む?【#みんなのギモン】
■17年ぶり利上げもまだ「超低金利」
鈴江アナウンサー 「また円安の方向にググっと進んでいくのか、踏みとどまれるのか、この辺りはどうでしょう?」 渡邊キャップ 「そこは正直、まだ何とも言えないところがあります。なぜなら為替介入というのは、円安の流れをあくまで一時的に食い止める効果しかないからです。そして、今の円安の根本的な要因は何ら解決していません」 「それは、アメリカと日本の政策金利の差です。アメリカの今の金利は5.25%~5.5%で、一方の日本は3月に17年ぶりに利上げを行いましたが、それでも0~0.1%と、まだまだ超低金利と言ってもいい状態だと思います」 「そのため、アメリカのドルを持っていた方が金利(利息)を多くもらえます。そこでみんなドルが欲しい。ドルを買って円を売ると、ドル高円安という動きになりやすいということです」
■日米の金利差が縮まる可能性は?
河出アナウンサー 「日本が金利を上げてアメリカとの金利差を縮めようというふうには、なかなかできないものなのか、やはり差は縮まらないものなのでしょうか?」 渡邊キャップ 「日銀が今後どうするのかは一番の焦点になっているので、私たちも取材している最中で、どうなるのかというところです。アメリカも含めて今すぐこの差が大きく縮まることはない、つまり円安の傾向はしばらく続くのではないかと今のところはみられています」 鈴江アナウンサー 「逆にアメリカの政策金利が変わりそうな見通しはあるんでしょうか?」 渡邊キャップ 「あくまで市場の予測ですが、利下げするとしても、早くても秋になるんじゃないかとされています」 「アメリカの景気が予想以上にいい状態が続き、物価がちょっと高い、インフレが根強い状況がありますので、下がったとしてもなかなか一気に下がることはないんじゃないかと言われています」 「円安をめぐる局面はもしうしばらく、市場と政府・日銀の心理戦が続いていくとなっていきそうです」 (2024年4月30日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)
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