「先生、私は胃がんですね」 医師を驚かせた東ちづるの一言 「コース料理を食べられなくなる」と切除を拒否
「つらい」と弱音も
必死の看病もあって、堀川氏は回復し、またゴルフに行ったりドライブや外食を楽しんだりできるようになった。 「いろいろ試しているうちに、きょう生きているならOKと思うようになりました。夫婦や家族というものについて考えることができた時間でした」 回復した堀川氏は東に「初期がん」の疑いが浮上した2020年、ゴルフ雑貨ブランド「HOLLY’S GOLF MARKET」を設立し、東はロゴマークのデザイン制作を手がけた。ジムではそのTシャツを着てトレーニングしている。窮地に追い込まれた時のメンタルも、トレーニングの成果なのか。 「でも、何ごとも一人で抱え込んだり、背負いこんだりしないように決めているんで」と東は言った。 仕事では陥れられたり、裏切られたりすることもあるそうだが、「『それ、私できない』と文句を言ったり、『やってられないんだけど』と弱音を吐いたり、『つらい』とかしょっちゅう周りに言っています。だって、人生うまくいかないことばかりですよね。そして問題が生じ壁にあたったら、原因はどこにあるのかを考えて、善後策を講じます。 解決できることであれば、すぐに解決策を実行します。時間を要すものであれば時間を置いて、受け入れます。解決でないときは、受け入れて、諦めます。それもひとつの術。でも、やけ酒を飲むとかは若い頃からしませんし、ほったらかしにもしません。また解決できる時も、誰かが傷ついたり、周りに迷惑をかけたりするようなときは諦めます」 実に明解だ。 第1回では、64歳の今も「美ボディ」を維持する驚きのメソッドを明かす。 ■東ちづる 広島県尾道市因島出身。俳優、タレントとして幅広く活動。一般社団法人「Get in touch」の代表を務める。自身が企画・プロデュース・出演の映画「まぜこぜ一座殺人事件~まつりのあとのあとのまつり~ 」が全国順次公開中。近著に、自ら描いた妖怪61体を社会風刺豊かに解説した『妖怪魔混(まぜまぜ)大百科』。 デイリー新潮編集部
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