楽しませる才能を持つウェズリー・ブライアンがセッティングを自己解説
トリックショットのアーティストで、YouTubeのスターで、PGAツアーメンバーのウェズリー・ブライアンは、絶えずファンやフォロワーを楽しませてくれる。それは困難な状況にいても変わらない。 【画像】いにしえの名器
カリフォルニア州トラッキーでの「バラクーダ選手権」後のフライトがキャンセルになり、ブライアンは「3Mオープン」の開催されるミネソタまで18時間かけて車を走らせた。その長旅は、惨めさとはかけ離れたもの。開幕前の水曜(24日)に「素晴らしい時間」で「正直言って、これまで自分が運転した中で、最も美しいドライブになった」と語った。 会場のTPCツインシティーズに到着し、ザック・ジョンソンとトム・ホイットニーと練習ラウンドをこなしたブライアンは自身のゴルフクラブのセットアップをPGATOUR.COMとGolfWRX.comに簡単に説明した。 ブライアンが2本の4番アイアン(タコモ101UドライビングアイアンとタイトリストT200)をバッグに入れているのは、すでに知られているが、バッグの中身で変わっているのはそれだけではない。 先週の「バラクーダ選手権」は今年使用するキャロウェイのパラダイムAiスモーク トリプルダイヤモンドMAXに加え、タイトリストのGT2も入れ、2本のドライバーでプレーしていたことを教えてくれた。 ドライバーを2本入れて、ティショットでボールをより簡単に操作できたという。「片方はドローが打ち易くて、もう片方はフェードが打ち易いんだ」。今大会は、特にフェースのトウで打った際のミスに寛容なキャロウェイ1Wだけでプレーしている。 「僕がこのドライバーをこれだけ気に入っているのには理由がある。多くの選手はクラブフェースの真ん中で打つよね。それがドライバーの正しい打ち方だと思うけど、僕はフェースを広く活用しようとしているんだ」とジョークを交えながら話した。
「フェース中央からトウ側にかけてこの1インチ半ほどを使いたいんだ。ドライバーのトウ部分の寛容性は唯一無二だ。だいたい、僕のティショットはイマイチだからね。良くなってきているけど」 1Wと合わせるべく、3WもキャロウェイのパラダイムAiスモーク マックスをラインアップに加えた。 「しばらく3Wはテーラーメイドのステルスを使っていたんだけど、『Aiスモーク ドライバー』がかなり良い感じなので、ジョニー・トンプソン(キャロウェイのツアーレップ)にできる限り同じように3Wを組んでもらったんだ。水曜日の練ランの最終ホールで、このクラブを使ってトム・ホイットニーとザック・ジョンソンから少しばかりお金を稼いだ。僕はティショットをハザードに打ち込んで、それ自体は珍しいことではないのだけど、サイドの傾斜地でドロップして、ラフから残り265ydをこれで打って10フィート(約3m)につけてバーディを獲った。このクラブをとても楽しんで使っている。バッグに入れて、3週間くらいかな」 バッグにはテーラーメイドのステルス2のハイブリッドも入れているが、昨年このクラブが彼のバッグに落ち着いたのは、偶然の産物だったらしい。「単に(昨年のジョンディアクラシックで)自分のクラブの到着を待っている間のバックアップとして作られたものなんだ。プロアマで使うクラブが必要で。“うっかり使っちゃった”みたいなものが大のお気に入りになったんだ」。 短い番手ではウェッジを56度と58度で、少し変わった組み合わせにしている。ウェッジの番手間はギャップをもう少し大きくするものだが、弾道をコントロールする上で役立っているそうだ。 パターはライ角バランステクノロジーが搭載され、硬いTPTシャフトの装着されたL.A.B.リンク1ブレード型を使用している。L.A.B.パターに乗り換えるまで、パターのシャフトがストロークにそれほど関わっているとは思っていなかったといい、その考えを改めたと言う。 「L.A.B.パターを使い始めるまで、僕はパターシャフトの重要性を理解していなかった。正直、シャフトがパターに違いをもたらすかどうか分からなかった。でもL.A.B.パターを使い始めると、このパターにはオプションがたくさんあったんだ。僕は一番硬いオプションであるTPTに決めた。これは両手へのレスポンス時間が良いんだよ。パッティングに関して、僕は転がりの良さにワクワクしているね。自分のパットのクオリティが上がったと感じているよ」 (協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)