未経験でも転職可能!? IT人材のニーズに応える「ネットワークエンジニア」とは
ネットワークエンジニアを目指すにあたり知っておきたいこと
これまで固定労働時間制で働いていた場合は、ネットワークエンジニアに転職することで、ライフスタイルが大きく変わる可能性があります。 ネットワークエンジニアならではのワークスタイルを確認しておきましょう。 <多くの企業がシフト制を採用している> ネットワークエンジニアの仕事は、基本的に24時間体制で行われます。常にユーザーがネットワークシステムを快適に利用できるようにしておく必要があるためです。 多くの企業で、3交代制が採用されています。3交代制では一日を3つの時間帯に分割し、交代で準夜勤や夜勤を割り当てます。実労働時間は8時間です。 ネットワークシステムの点検やメンテナンスは、基本的に利用者が少ない深夜や早朝に実施します。 ネットワークエンジニアに転職する際は、ライフスタイルが大きく変わる可能性があるため、事前に勤務体制を確認しておきましょう。 <急なトラブルへの対応が求められる> 万が一ネットワークシステムにトラブルが発生した場合は、早急に復旧作業を行わなければなりません。 しかし、ネットワークシステムは、いつトラブルが発生するかわからないのが現状です。トラブルは、早朝や深夜、休日に発生する可能性もあります。 企業の体制によっては、勤務時間外や休日に呼び出されるかもしれません。また、復旧するまで長時間を要することもあるでしょう。 復旧後は、再発防止策を検討する必要もあり、緊張感のある現場だと言えます。
ネットワークエンジニアとして働くメリット
これからネットワークエンジニアを目指す場合、働くことでどのようなメリットがあるかを把握しておくことも大切です。 働くメリットを把握しておけば、転職後もモチベーションを高く持って仕事に取り組めるでしょう。 <やりがいがある> ネットワークエンジニアは、ネットワークを構築する職種です。設計や構築を経て、順調につながったときの達成感は大きいでしょう。特に大規模なネットワークを構築する際は、作業時間は長くなるものの、その分やりがいを感じられます。 一度構築したネットワークシステムは、運用後にトラブルが発生する可能性もあります。トラブルが起きたときに、復旧に向けて指揮を執るのもネットワークエンジニアの仕事です。自身の判断や対応が復旧の成否に影響を与えますが、的確に対応してシステムを正常に復旧できたときには、ネットワークエンジニアとしてのやりがいを感じることでしょう。 また、IT技術は日々進化しているため、仕事を通じて常に最新情報を得られるでしょう。仕事をしていく上で、ネットワーク設計や構築などの専門性の高いスキルも身に付けられます。 <将来性がある> 今や、ネットワークは電気・ガス・水道に並ぶ重要なインフラの一つです。今後も根強い需要が予想されるため、ネットワークエンジニアの将来性は高いでしょう。 ネットワークエンジニアの需要が高い理由の一つは、新型コロナウイルス感染症流行によるテレワークの増加です。2024年現在、感染症の流行は収束しつつあるものの、テレワーク実施率は依然として増加の傾向にあります。 しかし、テレワークを行う際には、ネットワーク環境の整備やセキュリティ面の不安などの課題が存在します。 テレワークを円滑に行うためには、オフィスを離れても快適な環境で働けるように、ネットワーク環境の整備が不可欠です。そのため、ネットワークエンジニアの役割はますます重要性を増しており、需要も高まっています。 また、近年は少子高齢化によって労働人口が減少しており、多くの業界で人手不足の状況が続いています。特にIT関連の人材不足は深刻です。経済産業省の調査でも、日本のIT人材は将来的に40~80万人の規模での不足が懸念されており、多くの企業が優秀なエンジニアを求めています。 ※出典:経済産業省 商務情報政策局 情報処理振興課「参考資料(IT人材育成の状況等について)」 <未経験でも挑戦しやすい> エンジニアには一定のIT知識やスキルが求められるため、未経験者はチャレンジしにくいと考える人がいるかもしれません。 しかし、ネットワークエンジニアには、ネットワークの監視や保守など未経験者でも取り組みやすい仕事があります。 特に20代はポテンシャルも重視されるため、未経験者でも応募企業にしっかりとアピールできれば、転職を成功させられる可能性もあります。 とはいえ、未経験者でネットワークエンジニアを目指すなら、必要な資格やスキルは身に付けておきましょう。