北欧ブランドのデザイナーがBMWに移籍「アルピナ」統括へ マキシミリアン・ミッソーニ氏、ポールスターを退任
元ポールスターのデザイナー、アルピナの担当に
スウェーデンのポールスターでデザイン責任者を務めていたマキシミリアン・ミッソーニ氏が、BMWグループに移籍し、主にアルピナのデザインを指揮することになった。 【写真】「北欧らしさ」漂うスポーティな高級SUV【ポールスター4を写真で見る】 (13枚) BMWグループはデザイン部門の再編成を進めており、BMWのデザイン責任者であるドマゴイ・デュケク氏やロールス・ロイスのアンダース・ワーミング氏らの人事異動が発表されている。ミッソーニ氏の起用もその一環だ。 2018年のポールスター設立以来、同社のデザイン部門を率いたミッソーニ氏は先月、退任を発表した。 後任には、アウディのエクステリア・デザイン責任者を務め、先代A6、現行A8、eトロンGT、そして第7世代フォルクスワーゲン・ゴルフなどのデザインを手がけたフィリップ・レーマース氏が就任した。 ポールスターのトーマス・インゲンラートCEO(10月に退任予定)はミッソーニ氏の功績について、次のように述べている。 「欧州で唯一のピュアEVブランドとしてポールスターが誕生してからの、彼のリーダーシップと尽力に感謝します」 「マックス(ミッソーニ氏の愛称)は、美学、高級感、パフォーマンスをポールスターらしく組み合わせた革新的なデザイン基準を確立しました。彼の今後の活躍を祈っています」 「同時に、(後任として)フィリップをポールスターに迎えることを嬉しく思います。フィリップの自動車デザインに対する現代的なアプローチと、ラグジュアリー・パフォーマンス・セグメントでの経験は、当社の製品開発における次のステップを踏み出す上で、大きな支えとなるでしょう」 ポールスターは来年、収益性の改善と15万5000台の販売を目指す。近日導入予定の市販車のデザインはほぼ固まっているため、レーマース氏はポールスター2の後継車のデザインや、現行車のマイナーチェンジを担当することになりそうだ。
ウィル・リメル(執筆) チャーリー・マーティン(執筆) 林汰久也(翻訳)