米メディアが「ダルビッシュがゴメスのサイクル安打を意味あるものにした」
レンジャーズのダルビッシュ有投手(30)が29日(日本時間30日)、本拠地でのエンゼルス戦に登板し、6回を投げ3安打10奪三振2失点(自責1)で3勝目を手にした。 またこの試合ではカルロス・ゴメス外野手(31)が2度目となるサイクル安打を達成した。今季3人目。 3番に入ったゴメスは、一回に二塁打、三回にヒット、五回に三塁打、注目の七回に本塁打を放ち、ダルビッシュの3勝目に貢献した ダルビッシュが投じた125球は、トミー・ジョン手術から復帰後最多の投球数で、今季のメジャーリーグでも現時点では最多投球数だ。今季ここまでで最も投球数の多かった先発投手は、タイガースのバーランダーで119球。複数の米メディアによると、ダルビッシュが125球を投げたのは2014年5月9日のレッドソックス戦以来。 米スポーツニュースウェブサイトのファンラグスポーツによると「バニスター監督のもとで投げたレンジャーズの先発投手のなかでは、今日のダルビッシュの球数が最も多い」と書いている。 テキサスの地元テレビ局WFAAでは、10奪三振2失点の好投に「レンジャーズの1回の攻撃には不吉なものを感じたが、ダルビッシュがマジックのような強烈なパンチを繰り出したことで、世界がうまくまわりはじめたようだ」と表現した。 エンゼルスの地元紙、オレンジカウンティ・レジスターは「ユウ・ダルビッシュに125球を投げさせたが、2点しか取ることができなかった。エンゼルスはダルビッシュを何とかしようと攻め続けたが、ダルビッシュを倒すことはできなかった」と伝えた。 まだメジャーリーグ公式ホームページでは、ダルビッシュから二塁打を打ったトラウトの打球速度は111.2マイル(178.9キロ)でダルビッシュが過去3年間に打たれた打球のうち、2番目に速い打球だったと解説。しかし、エンゼルスはダルビッシュを打ち崩せなかった。4回に犠牲フライ、6回の好機に三振に仕留められた指名打者のプホルスは「彼はいつもと同じようによいボールを投げていた。うちのチームはゲームプランを実行することはできた。うちのチームに対して多くのボールを投げさせることができた。そこはうまくいった。ただ、自分を含めて大きなヒットで彼を攻略することができなかった」と、球数を投げさせるという作戦はある程度は実行できたが、得点を奪うことにはつながらなっかったことを認めた。