前田敦子 初舞台は蜷川幸雄演出作品「ここでやらないって選択をしたら、“私は舞台に一生上がらないのかな”って考えました」
TOKYO FMの音声配信プラットフォームAuDee(オーディー)の番組「根本宗子のひみつのオペラグラス」。月刊「根本宗子」主宰、劇作家・演出家の根本宗子が演劇界にまつわるゲストを招き、さまざまな視点から演劇の楽しさや魅力をお届けします。 ▶▶【音声を聴く】「根本宗子のひみつのオペラグラス」 11月14日(木)の配信では、前田敦子さんがゲストに登場。舞台「共闘者」の舞台裏エピソードを語ってくれました。
前田敦子さんは1991年生まれ、千葉県出身。アイドルグループ・AKB48の元メンバーで第1期生として活躍し、“あっちゃん”の愛称で絶大な支持を集めました。映画「あしたの私のつくり方」で女優デビューを果たし、グループ卒業後は本格的に俳優業に専念。以降、「イニシエーション・ラブ」「探偵はBARにいる3」「旅のおわり世界のはじまり」など、数多くの映画作品で活躍しています。 前田さんは旗揚げから15周年を迎えた月刊「根本宗子」の上演作品「共闘者」に出演。脚本・演出を根本が手がけた本作では、高校時代の3年間のみを大親友として過ごした女性たちの“空白の12年間”が描かれています。出演者には根本のほか、前田敦子さん、Aマッソの加納さんとむらきゃみさん、長井短さんが名を連ねました。
◆千葉雄大が観た舞台の感想は?
根本:大変な役を駆け抜けていただきました。 前田:走馬灯みたいな感覚でした。 根本:わかります。必死にやって全部を出し切って、もちろん千秋楽は寂しい思いがあったんですけど、ロスみたいなのがあるんだかないんだかわからない期間でした(笑)。 前田:同じですね。寂しいっていうよりは、「何だったんだろう」って思い出せない感じです(笑)。 根本:舞台の配信を編集したんですけど、映像で観ても前田さんが素晴らしかったです。コロコロ表情が変わっていて、前田さんだけのアングルが欲しいなって思った(笑)。 今回は360度の囲みだったじゃないですか。人と人が被ったりもしていて、映像的にもちょっと変な撮り方をしていました。 前田:へええ! 何カメで撮ったんですか? 根本:7台ぐらい入れていました。 前田:わからなかったです! 根本:置けるところが限られていたので、わりと似たアングルのところを何台かで撮影しました。 前田:(観客と)すごく近いはずなのに、なんで本番が始まると見えなくなるんでしょうね? 根本:不思議ですよね。でも、たまに目に入ってきたりしますよね。「寝てる!」みたいな感じで(笑)。 前田:ピンポイントなものはちゃんと入ってくるんですよね(笑)。要所要所は覚えているんですけど、全体は忘れちゃいますね。そういえば、2日前ぐらいに“ちばみちゃん”と会ったんですよ。 根本:千葉雄大さんですね(笑)。ちばみちゃんで押し通しちゃったら、誰かわからない人になります(笑)。 前田:(笑)。「3回泣いた。すごく楽しかったし贅沢だった」と言っていました。 根本:よかった。ちばみちゃんの姿は見えましたよね。 前田:わかりました。黒ずくめでしたね。 根本:真っすぐ座って笑ってくれていたな。ありがたい。 前田:やっぱり根本さんの舞台には、たくさんの方が観に来るんだなって思いました。