前田敦子 初舞台は蜷川幸雄演出作品「ここでやらないって選択をしたら、“私は舞台に一生上がらないのかな”って考えました」
◆舞台特有のルールに馴染むまで苦労した
根本:前田さんは最初、なぜ舞台をやってみたいと思ったんですか? 前田:忘れもしないです。「蜷川幸雄さんに挨拶へ行きましょう」と事務所の方に連れて行かれて。稽古場に行かせていただいたんですけど、「なんで私はここにいるんだろう」と思っていたんです。そうしたら、(蜷川さんから)「よろしくね」って言われて(笑)。「あ、出演させていただけるんですね」みたいな感じで拍子抜けした記憶があります。 根本:そうなんですね。 前田:「ここでやらないって選択をしたら、私は舞台に一生上がらないのかな」って考えましたね。 根本:たしかに。トップ・オブ・トップからの「よろしくね」ですもんね(笑)。そこでパッと腹をくくる感じも前田さんらしいですね(笑)。 前田:でも、舞台に立つという気持ちはすごく怖かったです(笑)。 根本:そうですよね。舞台の稽古期間も、最初はどれぐらいの期間でどういう感じにやるのかも読めないじゃないですか。 前田:はい。他のものとは全然違う流れがあったので、慣れるまでに時間がかかりました。そういうのって誰も教えてくれないじゃないですか(笑)。 根本:当たり前のように始まって、本読みみたいなのをやりますよね。 前田:Aマッソのふたりが初めて経験した人として、いろいろ言っていたじゃないですか。そうだよなって思いました。きっとお笑いライブとも全然違いますよね。 * 前田さんが出演した「共闘者」の配信チケット(期間限定)は絶賛発売中です。詳細は「月刊『根本宗子』」公式サイトをご確認ください。 (「根本宗子のひみつのオペラグラス」2024年11月14日(木)配信より)